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自分では思いつかないキャリアプラン、描けるようになるためのビジネス書5選
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将来のキャリアプランについて考える際、他人に意見を求めることで、自分が切り捨てていた選択肢に思わぬ光が当てられることがあります。そこから導き出されるのは自分にとっては「非線形」的で、だからこそどこか惹かれる目標であることも多いです。

そんなふうに自分の可能性を自ら閉ざすのではなく、大胆に選択肢を広げ、その上で上手く選び取る方法、力を磨くことはできないのか。そのような課題意識から、約40名のビジネスパーソン読者に書籍を推薦していただきました。その中から厳選し、5冊をご紹介します。

『ブラック・スワンー不確実性とリスクの本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ 著

『ブラック・スワンー不確実性とリスクの本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ 著、望月衛 翻訳(ダイヤモンド社)
『ブラック・スワンー不確実性とリスクの本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ 著、望月衛 翻訳(ダイヤモンド社)

キャリアにおける「次の挑戦」について検討する際、私たちを慎重にさせるのはリスク、つまり「不確実性」です。新規事業の機会に手を挙げようかと考えたが上手くいくだろうか、数年後にはその市場自体が失くなってしまっているかもしれないーーなど。

しかし、そもそも私たちが「不確実性」と呼んでいるものの正体は何でしょうか。人間は何をどのように「不確実だ」と判断しているのか、将来について検討する上で不確実性をどのようにして受け止めるべきか。その指針を与えてくれるのが、この書籍です。

タイトルの『ブラック・スワン』は、「起こることが予測できず」、「強いインパクトをもたらし」、しかも、「いったん起きてしまうとそれらしい説明がなされ、偶然には見えなくなったり、最初から分かっていたような気にさせたりする」事象を意味します。

デリバティブトレーダーで、数理ファイナンスの研究者である著者は、「そもそも人間には不確実性をうまく扱えない根本的な欠陥がある」と断罪。過去の実績から未来を予測するとき、人はリスクを小さく見積もりすぎる。にも関わらず、”未来予測” を信じ切ってしまうと。

ならば、なにかを意思決定するときは、起こりうる未来の結果に対する自分の期待値そのものよりも、あらゆる起こりうる結果がおよぼすであろう範囲のほうで決めて、受けるダメージを限定的にすべきだなど、読む人の痛いところを突くような不確実性との向き合い方を教えてくれます。

不確実性の正体が分かっていれば、より大胆にキャリアの選択肢を広げ、選び取ることができるのではないでしょうか。「今が自分にとって転機かもしれない」、そんな日に備えて、自分を客観的に眺められる力をこの本で磨きませんか。

「ランダムネス」に関する本です。キャリアの可能性を探る上で、「ランダムネス」「ランダムウォーカー」がテーマとしてたびたび出てくることがあったので推薦します(30代・男性・ヘルスケア業界)

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』 グレッグ・マキューン 著

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』 グレッグ・マキューン 著、高橋璃子 翻訳(かんき出版)
『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』 グレッグ・マキューン 著、高橋璃子 翻訳(かんき出版)

Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める、シリコンバレー拠点のリーダーシップが専門のアドバイザーである著者が、「99%の無駄を捨て、本当に重要な1%のことにだけ集中し、それを確実に実行するための方法論」を解説するこの本。

者は、”優秀” な人ほど、以下のような4段階の「成功のパラドックス」にハマると言います。

  • 第1段階:目標を見定め、成功へと一直線に進んでいく
  • 第2段階:成功し良い評判を得て、より多様な仕事を振られるようになる
  • 第3段階:時間とエネルギーが拡散されていく。疲弊し、すべてが中途半端になる
  • 第4段階:成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう

このパラドックスから脱するためには、すべては「トレードオフ」であり、「なにかをするということは、なにかをできなくなるということである」ことを意識しなければならない。優先順位づけの能力を磨き、「より少なく、しかしより良く生きよう」と説きます。

本の中では「非エッセンシャル思考」的働き方をする人のエピソードも紹介され、こちらも痛快です。たくさんの選択肢を捨てることが、返って将来のキャリアの可能性を広げることにつながるのだと、思い出させてくれます。

やるべきことに集中して成果を出す考え方が重要だと思うので(40代・男性・介護業界)

『大人はもっと遊びなさい』 成毛眞 著

『大人はもっと遊びなさい』 成毛眞 著(PHP研究所)
『大人はもっと遊びなさい』 成毛眞 著(PHP研究所)

元日本マイクロソフトの代表取締役で投資コンサルティング会社を営む著者は、「成熟した日本では遊んでいる大人が少ない。だから、際立つ」と、ビジネスパーソンに “遊び” の大切さを説きます。「まわりを見回すと、そういう人にかぎって、ビジネスでも成功を収めていることが多い」とも。

では、どうやって遊びを見つけるのがよいか。本書では遊びを系統別に「9つ」に分類しています。

【どこでやるか】

  • 屋外系(登山、ゴルフ、神社仏閣巡りなど)
  • 屋内系(料理、刺繍、絵、音楽鑑賞など)

【入れるか、出すか】

  • 入力系(読書、映画鑑賞、スポーツ観戦など)
  • 出力系(楽器演奏、スポーツ、俳句など)

【長くじっくりか、一瞬か】

  • 積層系(盆栽、歌舞伎見物、お座敷遊びなど)
  • 体験系(スキューバダイビング、スキーなど)
  • 没頭系(陶芸、プラモデル製作、編み物など)

【誰と楽しむか】

  • 孤独系(一人で楽しむもの)
  • 社交系(集まって仲間とわいわい楽しむもの)

広く浅くやって、「これが楽しい」と思うものを続ける。ただし、積層系の遊びはできるだけ早くから取り組むなど、遊びを多角的に論じることで、ビジネスパーソンに生き方を問います。遊ぶことで、思わぬキャリアの可能性が拓けるかもしれません。

初心者になることの楽しさが分かります(30代・男性・ベンチャー)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 シーナ・アイエンガー 著

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 シーナ・アイエンガー 著、櫻井祐子 翻訳(文藝春秋)
『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 シーナ・アイエンガー 著、櫻井祐子 翻訳(文藝春秋)

NHK『白熱教室』でも話題になった、コロンビア大学の盲目の女性教授による「選択」に関する研究内容が書籍化。

キャリアを築く上で、「自ら選ぶ」=自己裁量権は重要ですが、なぜ人はかならずしも賢明な選択をしないのか。選択を行う方法は人によってどう異なるのか。出身や生い立ちは選択に影響を与えるのか。選択肢が無限にあるように思われるときどうすればよいのかーー。

例えば、アメリカのような「個人主義」社会では、人は子どものころから自分の意思を持つよう育てられるが、日本のような「集団主義」社会では、親や年長者などの意思を重視しやすいなど、私たちが自分で行っている(つもり)の選択の仕組みが紹介されています。

自分が何かを選択しようとする際、その視点が何に影響を受けているかを知ることは、キャリアの選択に大いに役立つでしょう。

何かを選ぶことが多いので(20代・男性・ベンチャー)

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著、池村千秋 翻訳(東洋経済新報社)
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著、池村千秋 翻訳(東洋経済新報社)

ここまで、自分のキャリアの可能性の広げ方と、その中から選び取る力を磨くための本を並べてきましたが、最後はより具体的に、どのような可能性、選択肢がこれから私たちに用意されているのかを予見するための書籍をご紹介します。

ベストセラーとなった『ワーク・シフト』や『未来企業』で知られる、経営組織論の世界的権威で、ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットンさんらが、これから到来する「寿命100年時代」の生き方に示唆を与える『ライフ・シフト』。

リンダさんらによると、これからは医療やテクノロジーが発達し、人間はますます健康で長寿になる。100歳以上の人は英語で「センテナリアン」。日本には現在、6万人以上いますが、2050年までには100万人を突破する見込みだそうです。

そうなると、私たちの人生は時間軸が伸びることで、これまでの「教育〜勤労〜引退」という3つのステージだけにおさまらず、勤労の間、あるいは引退した後に、「学び直し」など他のステージが生まれると言います。

すると、新たなキャリアの選択肢として、「エクスプローラー(探検者)」「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」「ポートフォリオ・ワーカー(副業など異なる種類の活動を同時に行う人たち)」という3類型が生まれるとも。

どの新しいステージを、いつ選び取るかを検討する際には、収入やお金など「有形資産」だけでなく、スキル・健康・人脈など「無形資産」をマネジメントすることも念頭に置くことが、長い人生を楽しむ秘訣だと説きます。

時代を先回りした著者が提示するキャリアの可能性の中から、あなたはどれを選び取りますか?

あなたのキャリアの可能性を広げる推薦本は他にも

  • 『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』 前野隆司 著
  • 『アファメーション』 ルー・タイス 著、苫米地英人 監修、田口未和 翻訳
  • 『ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ』 デヴィッド・ボーム
  • 『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』 アダム・グラント 著、楠木建 監訳
  • 『パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100単行本』 ナカムラクニオ

ぜひ気になったものから、お手に取ってみてください。

【 本記事の読者にはこちらもお薦めです 】
不確実性と直観に学ぶ、これからの仕事選び
「キャリア」に変化が押し寄せている今、仕事を選ぶための「軸」をご紹介します。
https://mirai.doda.jp/theme/change-of-job/work-axis/

[文] 岡徳之

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