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グローバルリーダー必携のリモートワークスキル 構成する2つの要素とは?
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グローバル化が進むにつれ、海外にいる社員やパートナー企業と協業する機会が増えてきました。そのことを身を持って体感している方もいるでしょう。

こうした背景から、グローバルで活躍するビジネスパーソンにとって、遠隔で働くスキル「リモートワーク」は必携のものとなっています。仕事の生産性をより向上させるためにも、その重要性はますます高まっていくものと思われます。

一方で、オフィスで同僚と面と向かって働いている方にとっては、慣れるまでは意外と難しいようで、一部の外資系企業にはリモートワーク専用の研修プログラムを設けているところも見受けられます。そこで今回は「リモートワーク」をより効果的にする技術を紹介したいと思います。

今回お話を伺ったGE日本法人の人事部長を務める木下達夫さん(中央上)と同僚の皆さん
今回お話を伺ったGE日本法人の人事部長を務める木下達夫さん(中央上)と同僚の皆さん

相手のカルチャーを理解することが重要

GE(ゼネラル・エレクトリック)の日本法人は、社員のリモートワークスキルの向上に積極的に取り組む企業の一つ。同社で人事部長を務める木下達夫さんは(※取材実施時点)、リモートワークを効果的に活用するために「ツール」を扱うスキル「コミュニケーション」のスキルを磨くことが大切と言います。

同社では主に三つの「ツール」を導入しています。電話会議を円滑に進行するためにパソコンの画面を共有する「WebEx」。”いま話せる?” などのクイッククエスチョンのためのチャット「WebEx Connect」。社員がどこからでもアクセスできる共有フォルダ「Box」。

こうしたツールは、特にアジアの拠点と遠隔で仕事をする際に有効とのこと。インドネシアのジャカルタなど交通インフラが未整備で渋滞がひどい都市では、社員の出社が規定の時間に間に合わないこともあるため、リモートワークの必要性がより大きいのだそうです。

また、ツールを有効活用するには、ペーパーレス化が前提条件であるとのこと。報告書など情報共有のための文書はもちろん、社内承認事項がワークフロー化されていて、リモートからでも申請、承認ができること。業務上必要なデータベースや基幹システムにリモートからでもセキュリティ上安全な方法でアクセスできるインフラが必要です。

ただ便利なツールを使っても、心理的な距離を超えづらいのがリモートワークの難しいところ。そこでGEでは、遠隔で行うプロジェクトに新しい社員がアサインされるときや、年に数回決まって、対面でのキックオフイベントを開催するようにしています。

また、テレビ会議やイベントなど、国籍の異なるひとが集まる場において、工夫していることがあるそうです。それは、コミュニケーションの取り方。一般的に、アメリカ出身のひとと比べてアジア出身のひとは、文化的な違いから会議の場での発言に消極的と言われます。

そのような場面では、「みなさんどう思いますか」ではなく、「あなたはどう思いますか」と、相手を名指しして発言を促すのが有効。また、会議が終わったあとなどにワン・トゥー・ワンの場を持ち、フォローアップしたりもするそうです。

つまり、リモートワークを上達させるためには、ツールも有効活用しますが、相手のカルチャーを踏まえたコミュニケーションのスキルを磨かなければならないという意外な結論にいたりました。

GE流「リモートワーク」の技術

リモートワークは生産性向上にも効果あり

GEの木下さんは、「リモートワークに苦手意識を持っている方こそ、まずは一度体験してみることをオススメします」と言います。リモートワークのスキルは、グローバルビジネスの場以外にも効用があるのだそうです。

たとえば、生産性の向上。同社のサーベイによると、リモートワークを行った社員の中には、生産性が約2倍に高まったひともいたとのこと。その主な背景が「会議」。オフィスよりも自宅など静かな環境で仕事をすることで思考が深まり、参加する会議に持ち寄る戦略のアイデアが洗練されたのだそうです。

「体力」を消耗しないことが生産性の向上につながったとも。リモートワークによって、自宅とオフィスの間を行き来する必要がなくなったり、家族との交流や自分の自由時間が増えたりしたことで気分がリフレッシュされ、生活にメリハリが付き、仕事により専念できるようになったひともいたようです。

また、以前までは、顧客対応や会社でしかできない書類作成などの業務に支障をきたすと考えていたひとの中に、実際にリモートワークを始めてみると、意外と問題が起こらなかったことを実感し、むしろ歓迎するひとも現れ始めたそうです。

グローバルビジネスだけでなく、どうやら生産性の向上やワークライフバランスの実現にも貢献する「リモートワーク」。木下さんの意見を参考に、スキル上達に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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[取材・文] 岡徳之

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