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自分を客観的に知るための「3つの行動」

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。今回は月間150万PVを超える「仕事・マネジメント」をテーマにした人気ブログ「Books&Apps」を運営する安達裕哉さんに「自分を客観的に知るための3つの行動」をテーマに寄稿していただきました。

PROFILE

ティネクト株式会社 代表取締役 安達裕哉
安達裕哉
ティネクト株式会社 代表取締役
1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。現在はコンサルティング活動を行う傍らで、仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営し、月間PV数は150万を超える。

人は思ったよりも自分自身のことをよくわかっていないものだ。

多くの人は、人からどう見られたいかは知っていても、人からどう見られているかはほとんど知らない。そのギャップを知り、自分を客観的に分析することで得られる知見は人間的な成長にも、仕事の成功にも寄与するだろう。

では、自分を客観的に知るには、どんな方法があるだろうか。

1つは、ごく親しい人、自分と一緒に仕事をしたことのある人に定期的に感想をもらうことである。頻繁に行う必要はないだろうが、半年か1年に1度は振り返り、すなわち「フィードバック分析」をともに行うことを考えても良いだろう。

「私の長所は何か」

「私に直したほうが良い所はあるか」

そんなことを聞くだけでも、十分に役に立つ。

身近な人と行う場合、たいていの場合は優しい言葉を聞かせてもらえるだろうが、ときに厳しい言葉をもらえることがある。そんな人は大事にしたほうが良い。またとない意見をくれる貴重な人材だ。

 

2つめは、自分の社内での人事評価を冷静に見ることである。人事評価は、「成果の出た仕事=得意な仕事」「成果の出なかった仕事=苦手な仕事」がバランスよく見えるので、こちらも貴重な情報である。

特に、人事評価においては評価する側の人びとは、相手の「評価の低い部分」を丁寧に伝える必要があるため、苦手なことや得意でないことに関する情報のなかは、かなり良質なものが存在する。

評価にかぎらないが、大体において、人は他者の欠点のほうが自分の欠点よりもはるかに見えるもので、指摘はたいてい当たっている。素直に受け取るほうが良いだろう。

もちろん人事評価の結果は万能ではない、ときには不満が残ることもあるだろう。しかし、「自分を査定する資料」はそうは得られない。経営者が不幸なのは、多くの場合、自分を査定する人間が不在だという点である。

そして3つめの方法として、自分の知り合いではなく、かつ自分に対して客観的な情報を提供してくれる人びと、すなわち、外部のキャリアアドバイザーや採用担当者から評価を受けることである。

彼らはあなたの評価に私情をはさむこと無く、客観的に「どの程度の市場価値があるのか」を判定してくれる。より良くはたらくため、自分の市場価値を知っておくのは決して悪いことではない。

「キャリアアドバイザーや採用担当者ということは、転職しろってことですか?」、そんな声が聞こえてきそうだが、ここで誤解しないでいただきたいのは、転職の勧めではないことだ。そうではなく、「転職活動」の勧めである。

腕の立つキャリアアドバイザーはよく、「転職活動をしたからといって、転職しなければならないというわけではない」という。「ただ、自分がまったくの外部からどのように見られるのかを知っておくことはキャリア上、重要では?」という意味だ。

個人的な体験として、かつてコンサルティング会社に在籍していたとき、一度転職活動をしたことがある。6年目が終わりを迎えたときで、マネジャーとして売上予算を達成し、「自分の力を別の場所で試してみたい」と思ったのだ。

そのときはプライベートな事情で転職活動を途中でやめざるをえなかったが、得るものは数多くあった。まず、自己分析をきちんと体系的に行ったこと。

普段、会社の中にいるとそれほど意識しないが、「自分のやってきたことはどのような価値があったのか?」をあらためて問われる機会は少ない。なぜなら、会社の中においては「今やっていることに価値があるのか?」という問いかけはそれほど真剣になされないからだ。

特に大きな組織ではたらいていると「自分の価値」について深く考察する機会は非常に少ない。したがって、「応募書類にアウトプットする」という過程を経て、自分の価値を記述することにはかなりの意味がある。

次に、「自分が考えていた価値」と「市場価値」には大きな差があったこと。

私が最初に自己分析を行った際にもっとも価値ある経験と思っていたのが、大企業に対してコンサルティングを行ったという経験だった。もちろん結果も出ていた。そのことを、キャリアアドバイザーや相手企業の採用担当者に話したところ、興味はもってもらえたが、中身もふくめてさほど問題にはされなかった。私にはそれが意外だった。

逆に詳しく聞かれたのが、「自社のマネジャーとして、売上予算を達成したこと」だった。部下のマネジメントはどうしたか、マーケティングは何を行ったのか、採用に携わったか、本を書いたというがどのような本か、営業はどのようにやっていたのか・・・ そういった仕事の細かい話のほうが、はるかに興味をもって聞いてもらえた。

今思えば、「コンサルティング」というある程度パッケージ化され、ノウハウもある仕事をどうやってこなしたかよりも、自社のマニュアルがない、いきなり部門をまかされたときの経験のほうが、はるかにその人となりがわかるし、能力も把握できたのだろう。

しかし、そう言った話は私の中では「あたりまえのこと」として、処理されていた。アピールする価値がある話ではないと捉えていた。しかし、市場の評価は逆であった。

【まとめ】「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫氏の言葉通りだが、「己を知る」ことは手を抜きがちである。「自分のことは自分が一番良くわかっている」という前提を一度疑ってみることも、仕事をしていく上で重要だろう。

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