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変化の激しい時代、これからの出世に必要な能力とは何か

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。高度経済成長期においては、熟達した先輩社員の方法をいち早く習得し、成果につなげることが出世の近道だったのかもしれません。しかし、昨今は事業のライフサイクルが短くなり、既存のビジネスモデル上でキャリアを築こうとするだけでは大きな出世が望めない時代になってきました。では、今後の「出世」を考える上ではどのような観点が重要になっていくのかーー。元消費財メーカーマーケティング部部長(40代)の方に寄稿していただきました。

PROFILE

元消費財メーカーマーケティング部部長(40代)
元消費財メーカーマーケティング部部長(40代)
(インテリジェンス i-common登録)
某外資系ソフトウェア会社Eコマース事業立ち上げ。その後、消費財メーカーのデジタルマーケティング部部長を経て、現在はグロースハッカーとして活躍

大切なのは、「フレキシビリティ」という観点

「出世」というものは、社会人としてのキャリアを歩み出したときからさらされる、不確定な未来の目標と言えるでしょう。そして、その不確定の度合いはこれからますます大きくなると考えています。その理由をいくつか挙げたいと思います。

まず、私たちのはたらき方やはたらく環境の変化するスピードが加速していること。以前は、出世はある程度、一定のスピードで進んできましたが、それがこれまでのように約束されたものではなくなったのです。

これには国内の要因もありますが、国際的な要因もあります。ある日突然、上司が外国人になることもあります。自分たちの出世を左右する上司の考え方が変わることもあるでしょう。良くも悪くも組織は人間の集合体ですから、常に一定ではないということです。

そのような環境の中で、もし一つだけ必要な能力を身につけるとしたら、「フレキシビリティ」を私は選びたいと思います。

残念な話ですが、優秀であるがゆえに組織から出ざるを得なくなる方もいます。もちろん中には組織に所属する必要性がないために自ら去った方もいるでしょう。出世という定義や多様性についてもこれまで以上に幅広くなっていますので、かならずしも一つの会社で昇進を目指すことだけが出世と言い切れないかもしれません。

しかし、そうした広義の出世についても、私は「フレキシビリティ」が重要な観点だと考えています。

生き残るための「フレキシビリティ」を身につけるべき

では、なぜ「フレキシビリティ」がそれほど重要なのでしょう。

柔軟性を持つことは日本ではよしとされてきたので異論を唱える方はあまりいないと思いますが、ここでいうフレキシビリティとは意味合いが異なります。農耕民族からスタートしたと言われている日本の社会では、明確なスタンスよりもむしろ柔軟に、悪く言えばあいまいに対処するほうが住みやすかったのでしょう。それは対立を避けるためです。

しかし、ここでいう「フレキシビリティ」とは対立を避けるためのものではなく、必要に応じて対立もするが、あくまで生き残るためのものです。もちろん生き残るために対立を避けることもあったでしょう。

以前は居住地を変えるということは生死を伴う一大決心でしたので、対立を避けることそのものが生き残る目的になりました。しかし、転職や海外とのビジネスが盛んな現状では、単に対立を避けるためだけの柔軟性で対処していてよいことにはなりません。

そして多くの場合、自分には十分な柔軟性があると考えてしまいがちです。それも当然で、もともとの柔軟性の目的は、歴史的に見ても多くの方が争いを避けるためのものだと解釈しているからです。

そして、ここでいう生き残るための(場合によっては、自分の居場所を変更することも争いも許容するという意味の)柔軟性について突きつめる行為を怠ってしまうのです。柔軟性は、今や争いを避けることが最大の目的ではないということを理解しなければなりません。

現在における柔軟性は、多様性を受け入れ、争いも場合によっては辞さないという前提の基に再定義する必要があります。すでにこれまでのように争いを避けることを金科玉条にした柔軟性では対処できないということは、皆さんも薄々感じているのではないでしょうか。

これが、「フレキシビリティ」というものが出世においても持つべき観点であるとする理由です。

価値観の多様化の中で生きる

ここでいう「(生き残るための)フレキシビリティ」とはどのようなものか、触れてみたいと思います。

日本の組織でもずいぶん外国の生まれの方が増えました。そこで初めて異なる文化や考え方、価値観などに触れたときにどういう反応になるのか。あるいは自分の勤める会社は海外とはまったく関係なかったのに、海外の企業の子会社になった。そのときに自分にどのような変化が生じるのでしょう。会社の看板で仕事をしていたが、その看板を外されたときにどうなるでしょう。上司が本に影響されて評価基準を変えたら・・・。心配は尽きません。

しかし、そういった不確定な未来を見越して対策を講じれば、それほどおそれることはないように思います。なぜなら、圧倒的に自分たちの基準を信じ、それしかないと思っている人が少なくない中で、多様性に対応し、自分の幅を広げることができればアドバンテージになり、出世につながるからです。当然、自分の部下に多様な価値観を持った人材が入ってきて、うまく対応できなければ出世はますます厳しいものになるでしょう。

人ではなく、制度が変わって評価軸が変われば、それに応じてアクションを軌道修正する必要もあります。もちろんそれが「おかしい」と思えば自分の居場所を変えることで出世につながることもあるでしょう。組織そのものがこのように変わるものですから、当然自分もそれに応じた対応をしなければなりません。

そのときに、この「(生き残るための)フレキシビリティ」という観点があれば、出世につながる変化への対応が容易になると思います。

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