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日々の信頼を得られれば、上司は転職の相談相手になりうる

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転職の話を職場の方に切り出すのはなかなか難しいものです。どのタイミングに切り出すべきなのか思い悩んでいるうちに時間が過ぎていき、タイミングを逃してしまっている方も多いと思います。そこで今回は、元マイクロソフトマーケティングマネジャーの方に「会社を辞めるときに気をつけること」をテーマに寄稿していただきました。

PROFILE

元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
(インテリジェンス i-common登録)
広告制作会社と広告代理店を経て、マイクロソフト日本法人(現・日本マイクロソフト社)に入社。販促ツール制作、広告宣伝部マネジャー、シニアマーケティングコミュニケーションマネジャーなどを歴任。デジタルハリウッドにて「広告宣伝」の講師も務める。広告クリエイティブや販促キャンペーンなど数多く手掛ける。現在はフリーのマーケティングコンサルタント

私が新卒で入社して8年間勤務した会社から転職を決意したときの話です。転職の理由は、給与面での納得感がなくなってきたからということでした。入社以来、他の同期に比べ、新規事業を中心にチャレンジすることが多いチームに配属され、最後の2年間はチームリーダーをまかせていただきました。仕事の中身に関する不満はまったくなかったのですが、なかなか昇給しないことが悩みでした。そんな折に、転職したての友人と飲みに行った席で、自身の年収の相談をしたところ規模の大きい会社で給与も納得できるものがあるかもしれないという話になり、気持ちが転職に動き始めました。

転職相談した上司が提案した4つの約束ごと

転職しようかなという気持ちが芽生えたものの、仕事にも職場の雰囲気にも不満はなく、だれにも相談ができない時期が続きました。30歳を迎えるタイミングにありがちなことですが、これからのキャリアプランを考えると早く動きださなければという焦りもありました。その頃、小さなミスや納期が守れないことが続き、上席のマネジャー(30代後半)と話す機会が設けられました。マネジャーは、私のことを評価してくれており、賞与査定も最大限の評価をしてくれていました。思い切って胸の内を話すと、理解を示してもらい以下の提案を掲示してくれました。

  1. 引き止める材料として、部長や人事と給与に関する話をするのでその結果を見てほしい。
  2. 退社のタイミングに関しては、プロジェクトの進行に大きな支障のない時期にしてほしい。
  3. 転職活動の状況に関しては、可能な限り正直に話してほしい。
  4. 退社意思があることや、転職活動に関してはチームメンバーに伏せておき、マネジャー発信でチームメンバーに報告させてほしい。

以上の4つをマネジャーから提案いただき、私は約束しました。これは、私が実際に転職する半年前の出来事でした。

転職の相談、意思表示をしてから1カ月以内に部長と人事、マネジャーを含めた面談が開催され、条件面を掲示してもらいました。5年間というタイムテーブルでキャリアプランの掲示をもらいましたが、モチベーションが大きく上がるものでなかったため転職の意思が固まりました。マネジャーには正直な気持ちを共有し、今後の具体的なスケジュールの相談をしました。給与面という、会社とはもめてしまいがちな動機かと思いますが、マネジャーのはたらきによって内部的に大きな軋轢を生むことなく日々の業務にあたる環境を用意してもらいました。チーム内にも退職日の2カ月ほど前にマネジャーから個々に説明があり、転職に関しても負担なく活動できました。結果、マネジャーのおかげで焦ることなく自分で納得できる転職先を見つけることができました。

上司=キャリアプランを一緒に考えてもらえる存在

転職して5年ほど経ったあと、取引先で転職を熱心にサポートしてくださったマネジャーと偶然出会い、そこから交流が復活しました。飲みの席ではあったのですが、あらためて当時のお礼を伝えました。するとマネジャーからは、「お前の相談だったからだよ」という言葉が返ってきました。日々の業務にあたる姿勢、チームメンバーからの評価を見て、社内では最大限に活躍していることは理解していたので、毎月、「そろそろかな」と思い、転職の相談を待っていたそうです。信頼の置ける部下だからこそ、自分のキャリアプランと同じくらい私のキャリアプランを考えてくれていたということでした。

転職の際、上司にいかに理解してもらい、社内へ発信してもらうかはとても大切です。そのためには、日々の信頼関係をしっかり構築しておくことが望ましいでしょう。仕事をしているかぎり、元の会社と何らかのつながりができることもあります。退職後もお付き合いできる関係性を保つには、日々の業務を精一杯行うことがキャリア形成につながる転職における絶対的な条件だと思います。

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