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自分を変え続けた転職相談

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キャリアの大きな転機となる「転職」。では、これからの転職においてはどのような視点を持つべきなのか。大手製造業に24年間勤務し、現在はIPOプロモーション会社を経営する50代男性の方に「転機となった自身の転職相談」について寄稿していただきました。

PROFILE

Vita Brevis LLC. CEO 加藤義宏(50代男性)
加藤義宏(50代男性)
Vita Brevis LLC. CEO
大手製造業に24年間勤務した後、大手監査法人へ移り、グローバルに5年間活躍。その後IPO準備企業を企業内外で支援。現在はIPOプロモーション会社を経営

転職とは大きな邂逅チャンス

転職活動は自らのスキルを棚卸しする自省のチャンスであるだけでなく、それまで出会ったことのないタイプのプロフェショナル、すなわち転職エージェントの方々に邂逅できる貴重な時期でもあります。それは私にとって大切な財産であり、転職してからも永くお付き合いいただいている方がたくさんいることがその証左です。

転職による出会い(その1)企業調査技術の獲得期

転職による最初の出会いは、新卒採用され24年間勤め上げた製造業から監査法人へと転職したときに訪れました。自分の中ではすでに特定の監査法人へ行くことしか考えておらず、転職活動をするという意識さえ希薄な状況にありました。

そのとき、その転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職活動の基本を丁寧に指導してくれました。転職の目的や条件の整理、自分のスキルの整理・表現方法などです。結果として複数の大手監査法人とコンタクトを取り、厚みのある活動をすることができました。

最終的には当初から意中の監査法人へ入所することになりましたが、心構えが従前とはまったく異なっていたことを覚えています。無意識のうちにより客観的にそれぞれの企業組織を眺める視点を獲得できていました。

キャリアアドバイザーから提供してもらった企業情報・求人票などの書式は汎用性があり、複数を並べて比較する機能に優れていました。重視したい項目を横並びで俯瞰できたことはその後のビジネスでも方法論として活かされました。

その方法論は監査法人の内部から各企業を見るときにも応用できましたし、なにより監査法人で新規採用する際に最も有意義な水平展開ができました。

転職による出会い(その2)流れのあるビジネスキャリア全体観の獲得期

第2の出会いは、予定していた5年間の監査法人業務を完了し、株式公開を目指す企業へ転職する時期に巡ってきました。一般社会では、有名企業・大企業であることは必ずしも好条件とは言えないことをキャリアアドバイザーから指導されました。

最後の最後まで迷った2社から選択する時点で自分がその企業に対して行える貢献、自分のビジネスキャリア全体におけるその企業の位置づけという客観的な視点を中心に相談に乗ってくレました。

結果として正解を得られた判断でしたし、それに加えてビジネスキャリアには「流れ」が重要であり、業界や職種の選択には必然性が必要であることを植えつけられました。最初からその流れがあるのとないのとでは、その後の履歴書や職務経歴書の品質が大きく異なってきます。

転職理由はその流れの中から独りでに生まれてくると言っても過言ではありません。同時にその流れは「なぜ仕事をするのか?」「人生の目的は何か?」「そのビジネスに就く理由は?」への回答にもなりえます。ビジネスキャリア全体におけるそれぞれの企業、という観点はエージェントならではのものでした。

また、企業に入ることには多かれ少なかれ、ある種良い意味での洗脳のような作用があります。企業人であるかぎりそのことに気づくことはほとんどありませんし、各段悪いことでもありません。

しかしながら、ビジネスキャリアの全体観を持つと無意識のうちに企業に染まることがなくなります。主観的な自分と客観視している自分が常に並列して存在することが、より正常な判断力をもたらすと考えています。

転職による出会い(その3)自己表現の獲得期

第3の出会いは衝撃でした。すでに転職を経験してビジネスキャリアもそれなりに積み、自信満々で履歴書と職務経歴書を携えてその転職エージェントのキャリアアドバイザーに会いました。

第一声は「こんな履歴書・職務経歴書では何も分からない」という厳しい評価でした。具体的に何を考えてどんな業務を遂行しどれだけの業績を上げたのかが読み取れない、という指摘でした。

確かに「企業名・部署名・役職名で語る」という信念もあり、あまり詳細には記述していませんでした。その業界の専門家でないかぎりはさっぱり分からない内容の文書であるという指摘だったのです。

あらためてそのような観点で眺めると、その指摘通りでした。各文書を抜本的に書き直した後の活動においては、引き合いが倍増し、書類合格率も面接合格率も限界値まで向上しました。オファー年俸も顕著に上がりました。ビジネスキャリアはそのままでありながら、表現方法を改善しただけで効果が上がったのです。

転職活動の質の向上によって、私にビジネスキャリアの革命を呼び込んだキャリアアドバイザーであり、忘れることはできません。

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