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変化するエグゼクティブへのキャリアステップ

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ベンチャー企業社長・上場企業役員からの特命案件を幅広く担当するインテリジェンスエグゼクティブサーチのコンサルタント田代祐基さんに、これからの時代の「役員(=取締役)へのステップ」について寄稿していただきました。

PROFILE

インテリジェンス エグゼクティブサーチ コンサルタント 田代祐基
田代祐基
インテリジェンス エグゼクティブサーチ コンサルタント
経営コンサルティング会社を経て、株式会社IR Japanにてさまざまなセクターの上場企業マネジメント層に対するコンサルティング、アドバイザーを務める。その後、IPO間近の急成長ネットベンチャーを経て、インテリジェンス エグゼクティブサーチに参画。実務経験を基にした、本質的に価値あるキャリアステップをご支援。ベンチャー企業社長・上場企業役員からの特命案件を幅広く担当

エグゼクティブ・コンサルタントの田代です。この仕事を始めて約3年(前職の上場企業役員に対するアドバイザー時代も含めると、エクゼクティブ層に対するコンサルティングは約8年)、年間約600名のキャリアカウンセリングを行ってきました。

普段第一線でご活躍されている方々のキャリアカウンセリングをしていて感じるのは、「これまでのキャリアステップと、これからのキャリアステップの変化」をご存知ではない方が多いことです。

そこで今回は、「役員(=取締役)へのステップ」についてお話ししたいと思います。

経営へのキャリアステップは大きく2つの道がある

ビジネスパーソンのキャリアゴールの一つとして、「役員(=取締役)」があります。

しかし、将来的には経営に携わりたいという方とお会いする中で、「役員までのステップを具体的に描けていない」方が多いと感じることがあります。また、社内で一つひとつ階段を登っていく、従来のステップのみを実践されているケースが多々見られます。

しかし、「役員(=取締役)」のあり方は変わってきています。

コーポレートガバナンスの観点から、2002年の商法改正により執行役員制度の導入がされてもなお、「取締役兼執行役員」という肩書きが多く見られ、依然として「役員」と言えば取締役でした。

結果、「役員(=取締役)」を目指すためには、

  1. 社内の狭き門を通過(社長、CxOなどに就任)して取締役になる
  2. 社外で社外取締役候補となる実績(名声含む)を積み上げ、縁をつないで取締役になる

大きくこの2つのキャリアステップを踏むことになります。

ただし、これからは取締役会の定数を減らす傾向にあるため、長期的に「社外取締役(外部からの登用)」が増え、「社内取締役(内部からの昇格)」は減ることが考えられます。内部昇格によるステップはこれまで以上に難易度の高いものになります。

  1. 社内取締役へのステップについて

昔は会社に貢献した方が、「ご褒美」的に取締役の肩書きを持つ時代もありました。しかし、定数が絞られていく中で、取締役に選ばれる理由が明確化=機能化される傾向にあります。昨今、メジャーとなっている「CxO」が正にそれにあたります。

「CxO」とは、「チーフ・x・オフィサー」であり、x分野における最高責任者です。よく耳にするものとしては、

  • CEO(=Chief Exective Officer:最高経営責任者)
  • COO(=Chief Operating Officer:最高執行責任者)
  • CIO(=Chief Information Officer:最高情報責任者)
  • CTO(=Chief Technology Officer:最高技術責任者)
  • CFO(=Chief Financial Officer:最高財務責任者)
  • CHO(=Chief Human resource Officer:最高人事責任者)
  • CIO(=Chief Investment Officer:最高投資責任者)

などが挙げられます。

つまり、大企業に見られるローテーション(さまざまな部署を数年ごとに異動して経験すること)の仕組みではそのポジションに就くことが難しく、どこかの時点で自分自身のスペシャリティを持つ選択をしなければなりません。

一方で、現代のスピーディーな経営において、企業側はスペシャリティ人材を社内で育成せず、ヘッドハンティングなどを通じて外部から採用するケースが年々増加しています。社内外問わず、スペシャリティを持たなくては経営層へのステップは難しいと言えます。

  1. 社外取締役へのステップについて

社外取締役は、以前は官僚や銀行、親会社からの天下りが多数を占め、社長の友人や顧問弁護士などのケースも散見されました。

しかし、近年のコーポレートガバナンス重視の潮流の中で、「独立性」を鑑みた候補者選定がされ、取引関係のない有識者(学者など)、士業士(弁護士、会計士など)なども多く見られるようになってきました。

先進的な企業では、経営人材を社外取締役に積極的に登用しています。有名な事例事例では、ファーストリテイリングの柳井会長兼社長がソフトバンクの社外取締役を10年以上務めています。また、ベネッセホールディングスでは、社外取締役であったカーライル・ジャパン日本代表の安達氏が代表取締役社長に就任しています。

さまざまな実力者にとって社外取締役に就任できる可能性があり、今後はより経営人材が求められていきます。キャリアステップの可能性はさらに広がっていくでしょう。

ーーーーーーー

会社で頑張り続けるだけで取締役になれる道は、今後よりか細いものになっていきます。社内取締役のイスはこれからもどんどん少なくなっていくでしょう。そして、CxOというスペシャリストがいきなり社外から招聘されることもたびたび起こります。

今後、経営に携わるためのステップとして、まずは自分が何のスペシャリストになるかを決めること。そして、その実績を積むために社内、社外問わずそのポジションになれるチャンスを探すことが、これまで以上に必要です。

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