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キャリアは最初の10年が最も重要。40歳までの成長戦略を解説する

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。今回は月間150万PVを超える「仕事・マネジメント」をテーマにした人気ブログ「Books&Apps」を運営する安達裕哉さんに、「40歳までの成長戦略」について寄稿していただきました。

PROFILE

ティネクト株式会社 代表取締役 安達裕哉
安達裕哉
ティネクト株式会社 代表取締役
1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。現在はコンサルティング活動を行う傍らで、仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営し、月間PV数は150万を超える

日本においては、多くの人が20代前半から半ばくらいまでにはたらき始める。そして、今ではおそらく65歳、70歳くらいまではたらく人がほとんどだろう。すなわち、40年から45年、人ははたらき続ける。長いように思うだろうか?

正直に言えば、私もまだ15、6年程度しかはたらいていないので、40年はたらいた人の気持ちはよくわからない。だが、これだけは言えるのが、職業人生のうち、最初の15年の振る舞い方で、その後の職業人生は大きく変わるということだ。

例えばこんなデータがある。ニューヨーク連邦準備銀行のスタッフであるFatih Guvenen氏らの研究によると、「キャリアの最初の10年で、生涯の収入がある程度決まってしまう」ことが分かっている。

この研究が示すのは、誰でも給料が上がるのは35歳くらいまでであり、45歳くらいまでにほぼすべての人の昇給が止まり、45歳を超えると給料が下がる人のほうが圧倒的に多くなるという事実だ。

もちろんこれはアメリカの統計であり、日本にそのまま当てはまるとはかぎらない。だが、「日本型雇用」が失われつつあり、雇用の流動化が進む現在、このデータよりもさらにスタートダッシュが重要になると予測することは少しも不自然ではない。

なぜなら、市場は「売れているものが、さらに売れる」世界だからだ。労働市場の動きも同じだとすれば、「できる人に仕事が集中し、その人はさらにできるようになっていく」のだろう。

従って、「新卒で就職してから、40歳までに何をするか」を戦略的に考えていかなければ、かなりの不利益を被る可能性があるということだ。

では、40歳になる前にどのようなはたらき方をしておくとよいのだろうか。基本方針は、以下のとおりとなる。

  1. 成長マーケットの中で勝負する

新しい会社が多い業界、すなわち成長しているマーケットの中ではたらくことは本当に重要だ。大事なことなので、もう一度言う。キャリアのスタートはかならず成長マーケットの中ではたらくことだ。なぜならば、そこにはあらゆる物が集まってくるからだ。

例えば、成長マーケットはフロンティアのため、挑戦的な仕事が集まる。必然的に、それらは失敗の可能性が高い、不確実性のカタマリのような仕事だ。だが、人も会社も、失敗の経験からの学びが一番大きいことはよく知られている。

また、挑戦的な仕事があり、給料が良ければ優れた人が集まる。何よりもビジネススキルを最も効率良く身につける手法は、優れた人とはたらくことだ。

  1. 生産性を高める方法を身につける

基本的なビジネススキルが「身についている/ついていない」のいちばん重要な判断基準は、「生産性が高いかどうか」に尽きる。つまり、40歳までにより少ない時間で、より多くの成果を出すための技能が完全に身についていなければならない。

それは例えば、プロジェクトマネジメントであり、タスク管理であり、時間の使い方である。IT、マーケティング、語学や会計の知識もそれに当たるかもしれない。

また、生産性を上げるという意味では、小さくとも自由な裁量がある仕事が目の前にあることが重要だ。前述した成長マーケットには、そのような仕事が数多くある。

  1. 自分の強みを見つける

若い頃に「自分の強みだ」と思っていたことはたいてい間違っている。自分の強みは、自分では分からないからだ。

逆に強みは「労力と成果」、および「人から何を依頼されたか」で、判断するのが最も良い。従って、好き嫌いを言わずにいろいろな仕事を試してみるべきだ。

よく若いうちから「好きなことを仕事にする」と言って、一見見栄えの良い仕事ばかりを転々とする方がいるが、40歳を過ぎて「自分には何も残っていない」と後悔したくなければ、それは止めたほうが良い。

  1. 自分の評判を高める

SNSやブログが発達した今、「自分の評判」は過去に比べてとても慎重にマネジメントする必要がある。一度悪評が立つと、それを消すことは難しいからだ。

従って、身勝手な行為や下請けイジメ、フリーランスへの高圧的な態度などは、すぐに業界内に知れ渡ってしまい、結局、自分の身を滅ぼすことになると知るべきである。

反対に、目の前の仕事を最高のクオリティで行えば、必然的に自分の評判は高まる。だから、仕事の基本方針はギブ、すなわち人に親切にすること、先に与えること、相手の目標に貢献することである。

  1. 実力以上の給料をもらわない

「できるだけ給与の高い会社に」と転職の方針を設定する人がいるが、間違っている。実力以上の給料をもらっても、結局、後で身動きが取れなくなるのだ。

アメリカのコングリマットITTの元社長、Harold Geneen氏が言うように、まずは給料よりも経験を取るほうがはるかに重要だ。回収を焦ってはいけない。そのため、30代前半までは多少給料が悪くても、自分の実力を伸ばせそうな職場を徹底的に探すべきだ。

以上の5つが、40歳までにやっておくべきことだ。もちろんどれも、「あたりまえ」のことではある。あとは実行するだけだ。

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