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主体的なキャリア形成のススメ

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キャリアの大きな転機となる「転職」。では、これからの転職においてはどのような視点を持つべきなのか。さまざまな上場企業で事業を牽引されていた柴田実さんに「自分の可能性を知ったキャリアの転機」について寄稿していただきました。

PROFILE

柴田実
柴田実
パーソルキャリア i-common登録
昭和53年東京大学法学部卒業。コマツ、東京エレクトロン、ユニデン、リゾート企業、ヴィクトリア、日本色材工業研究所など、機械メーカー、電気メーカー、化粧品メーカー、リゾート産業、小売業で人事部長、総務部長、事業開発部長、管理本部長、役員を歴任。その知識、経験を買われて厚生労働省の「女性の活躍推進協議会」の委員に就任。現在株式会社ヒューマンフォワード代表取締役として人事給与制度の立案実施、女性活躍推進計画立案実施、労働安全衛生体制整備など人事関連業務のコンサル、企業向け営業支援などの業務に従事。i-commonサービスを活用し企業の顧問としても活躍中

現在、私は会社員人生を終えて人事コンサルタントを仕事にしています。2年前にそれまで勤めていた会社を退職し、迷うことなくこの仕事を始めました。

大学を卒業して新卒で入った会社を6年で退職したのを皮切りに、40代後半で最後の転職をするまで5回の転職を重ねることになりました。それぞれの会社で仕事の幅を広げてきましたが、一貫して人事の仕事に携わってきました。その意味ではすべての転職、すべての企業での経験が現在の私のキャリアを形成していると言えますが、仕事を方向づけてくれたのは、間違いなく1回目の転職であると思っています。

思いもよらなかった初めての転職

大学を卒業して新卒で入社した建設機械メーカーのコマツで川崎工場の勤労課に配属されました。これが私と人事業務との出会い。ここで給与計算、社会保険、工場労務など人事業務の基礎をみっちり仕込まれました。

本社に移り、人事部教育課のスタッフとして新入社員教育を担当、全社の階層別教育、人材育成体系の作成に携わる傍ら、全社プロジェクトである新賃金体系作成のメンバーに選ばれました。当時は仕事にやりがいを感じ、コマツに最後まで勤めることを当然と考え、転職など思いもよらないことでした。

いきなりやってきたキャリアの転機

ところが当時、結婚して子どもが生まれたのですが、病気にかかってしまい、その治療のため東京を離れられない状況でした。次は地方の工場に労務主任として赴任するのが人事部門の不文律であり、思い悩んでいた時期に、当時「第二のソニー」と言われるほど急成長をしていた半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンからお誘いがあり、「絶対に転勤させない」との約束をいただきました。コマツの人事部長からは毎日のように転職を思いとどまるよう説得を受けましたが、それを振り切って30歳で転職しました。

子どものことがなければ絶対にあり得ない選択でした。転職後は採用グループのリーダーを務めたあと、人事企画の仕事に従事しました。当時会社は急成長しており、中途採用の社員が大半を占め、賃金体系をはじめとする人事制度の整備が急務でしたが、管理部門担当の常務からの特命を受け、人事コンサルタントなどは一切使わず独力で体系整備を行い、常務から絶賛していただいたことが現在の人事制度作成、整備の仕事につながっています。

さまざまな会社に勤務して

その後いくつかの企業を経験してきましたが、すべて当初は人事の専門家として入社するものの人事業務だけではなく、グローバル企業では英語や英文会計をマスターし、次いでバブル崩壊時のリゾート企業では海外のゴルフ場運営からの撤退に苦労し、小売チェーンではゴルフ、アウトドアの新規業態の開発、最後は上場企業の役員として法務の他幅広い業務を経験させてもらいました。

すべて請われて新天地で活躍の場をいただき、それに自身で挑戦してきた結果、今の自分があると思います。

主体的なキャリア形成のススメ

私の強みは、人事の実務をさまざまな会社で実際に経験してきたことに尽きると思っています。長年1つの企業で人事を経験されてきた方は、その企業のことしか知りません。特に大企業で長くお勤めだった方は、その企業のやり方が最善と思われているフシがあります。

幸い私には30歳という若さで転職し、組織に頼ることなく自ら挑戦して自分のキャリアを形成してきた自負があります。大企業に勤務しているといっても決して安穏とは言えない現在、キャリア形成を会社まかせにするのではなく、自らが勇気を持って挑戦していく気概がなければ、定年間際に悲哀を味わうことも決して他人事ではないでしょう。

私も最初は結果的に転職せざるを得なかったわけですが、以後は自己のキャリア形成を積極的に図ってきました。主体的に自らの人生を構築していくためには、勇気を持って若いうちに転職することをお勧めしたいと思います。若いときには、失敗などありません。失敗としたとしてもそれが貴重な人生の財産になるからです。大事な貴重な人生です。挑戦しないで後で悔やむより、挑戦してぜひ人生の経験を積んでいただきたいと思います。

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