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成功の秘訣は自分磨きと人脈にあり。誰もが実践できる仕事の考え方

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“未来を変える”プロジェクトでは、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。今回は、元大手飲料会社で営業職からキャリアをスタートさせ、最終職位が執行役員というハイキャリアを築かれた方に、仕事でずっと役に立ってきた考え方について寄稿いただきました。「自分軸」を考える上で参考にしてみてください。

PROFILE

大手飲料会社 元執行役員(60代)
大手飲料会社 元執行役員(60代)
大手飲料会社へ入社。営業、マーケティング、物流部門にてマネジメントを経験。執行役員として商品・宣伝・営業・物流の4部門を統括。現在は、i-commonに所属し顧問として活動中。

私が営業からマーケティング、そして執行役員にキャリアアップしていく中で、大切にしてきた3つの考え方をご紹介します。

1.“志”を持ち、難易度の高い目標にチャレンジし、完遂する事の大切さ
2.常に“人”に関心を持ち、リベラルな組織風土をつくる事の大切さ
3.仕事以外の領域(例えば、歴史・芸術・スポーツ等)を学ぶ事の大切さ

1. “志”を持ち、難易度の高い目標にチャレンジし、完遂することの大切さ

私は飲料会社に入社後、約7年間、支店勤務で営業を経験しました。営業はある意味単調な仕事です。特に私の属していた会社は、当時シェアがとても高く、普通に回っていれば売上利益がついてくる状況でした。

ただ、私の担当したエリアの一部には、過去の営業政策の失敗で極端にシェアの低いところがあり、飲料会社にとっては重点ポイントの大規模居酒屋と一軒も取引がない状況に置かれていました。支店としても、この部分については諦めムードでした。

この状況を見て私の闘争心に火が付き、他社系列の拠点を一軒ずつ攻略し、このエリアに風穴を開けてやろうと決意しました。そこで、最初にリサーチを行ってターゲット店を選び、夜討ち朝駆けの精神で攻略、約一年がかりで当初の目標を達成することができました。この過程でいろいろなことを学びましたが、同時に、自分にとっても大きな自信になりました。いま考えると、このときに得た学びと自信が、これ以降の私の人生を決定したのではないかと思います。

学んだことには、チャネル(店舗、問屋)との付き合い方、オーナー企業(ターゲット店)との付き合い方、本社・上司の説得方法、銀行(融資等)との折衝などたくさんありました。一点突破・全面展開といった気持ちを持ち続けることで、一気に世界が広がった印象を持ちました。また、この案件をきっかけに、地方の一営業マンが本社にも名前を知られることになり、次の本社勤務というステップにつながっていきました。

なぜこのようなアプローチをしたのか。それは、どんなときでも仕事が終わった後も会社の仲間と「会社のありさま」を考え、「何を為すべきか」について熱い議論を戦わせ、小さいながらも自分なりの「志」を持ち続けたからだと思います。上司から言われたことをやるのは当たり前、それ以上の事を成し遂げるには「志」に裏付けられた気概が必要ではないでしょうか。これ以降、いろいろな部署を経験し、役職も上がり、直面する課題も大きくなりましたが、常に「志」を高く持ってチャレンジし続けられたのは、最初の成功体験のおかげだと思っています。若いときに一心不乱に働いて、難度の高い目標にチャレンジし、それを完遂することが大切です。

2. 常に“人”に関心を持ち、リベラルな組織風土を作ることの大切さ

突き詰めると「企業は人だ」と思っています。多少業績が悪くても、人さえ育っていれば問題は少ないと考えているのです。短期的利益を重視するあまり、リストラを繰り返し、有能な人材を失うことの方が企業にとって、よりリスクだと考えています。社員一人ひとりの個性や得手不得手を見極めて、人材育成に努めることが企業の将来にとってもっとも重要です。私はエリア長になってから、しばしば組織員全員の面接を行いましたが、それは上記の理由によります。

私は、若い頃から先輩、後輩に関わらず熱い議論を繰り返しながら自分を磨いてきたつもりです。30代半ばから本社勤務となり、最初は勝手が判らず戸惑うことばかりでした。本社勤務の人たちは、私を除いて全員が優秀に見えました。本社に着任した時期がちょうど予算作成時期に当っており、次年度の宣伝予算を作成するように言われたときは本当に途方に暮れました。まわりの人たちのサポートで何とかしのぎましたが、大変なところにきたと思いました。

本社には約8年、主に宣伝、商品、企画を担当し、一気に社外の方々との付き合いも増えました。私は、社内も社外も同じ目線で仕事をしてきたつもりです。仕事には必ず期限がありますし、短時間で処理しなければならない案件も多々あります。こんなとき、頼りになるのが社内外の人脈です。ある意味、困ったときに手弁当でサポートしてくれる心温かい有能な人たちを何人持っているかが、仕事人生の勝負所ではないかとも思っています。

社内外ともに同じ目線で付き合ってきたと先述しましたが、特にあるテーマについて議論するときがそうです。なかには、社外の人を業者扱いにして、見下す人もいますが、とんでもないことです。同じチームの一員として同じ土俵で議論するということが、クリエイティブな仕事につながっていくのです。なんでも発言出来るようなリベラルな組織風土がなによりも大事です。多種多様な人々が自由に議論できてこそ、初めて良い企画や魅力的な新商品、面白くてユニークな広告ができるのではないでしょうか。

3. 仕事以外の領域(例えば、歴史・芸術・スポーツなど)を学ぶことの大切さ

ベルリンの壁が崩壊して以来、世界は一気にグローバル化し、日本の企業も否応なくその渦に巻き込まれることになりました。しかも、日本の場合は少子高齢化、国内需要の減退という事情もあって、海外に出ざるを得ないため、グローバル化のスピードは加速しています。海外のビジネスパーソンとの接触は、どの業種かに関係なく、ますます増えていくでしょう。そんなときには、語学力も必要ですが、コミュニケーション能力はもっと必要です。

海外ビジネスに特徴的なのは、ロジックの応酬、いかに早く提案してこちらの土俵に乗せるかなどいくつもありますが、ミーティングの後に必ず長時間の会食があり、いろいろなことが話題になります。仕事の話題はすぐ終わってしまうので、話題を用意しておかねばなりません。そんな場では、芸術系(音楽、絵画、映画、文学…)と、スポーツ系は世界共通のため話題にしやすいテーマと言えます。これ以外に話題にしやすいのが、歴史とポリティカルな問題です。最近は日本も海外から注目されているので、日本の歴史について聞かれて何も答えられないときなど恥をかくことになりかねません。ポリティカルな問題としては、いまであればさしずめTPP、安保法制でしょうか。これも保守かリベラルかは別として、聞かれて何も答えられないと恥をかくことになるでしょう。常日頃から自分の意見をきちんと持つことがとても大切です。

私の経験をひとつお話します。現役の部長だった頃は輸入酒やワインなどの責任者も兼ねていました。そのため、海外に出張することもたびたびありましたが、私自身が歴史好きということもあり、必ず出張国の歴史をおさらいして出かけていました。また、できるだけその国の言語でスピーチするようにも心がけていました。某国の洋酒販売会社の幹部と会食したとき、その国の政治、歴史が話題となり、私が偶然その事柄を知っていたため会食していた幹部がとても驚き、喜んでくれました。その席には幹部の部下たちも複数同席していましたが、私を尊敬の眼差しで見てくれました。もちろん、その後の交渉がうまく行ったのは言うまでもありません。一見仕事には無関係のことでも、ビジネスで役に立つことがあります。また、何よりも自分の幅を広げることになりますし、気分転換にもなります。グローバル化しているいまだからこそ、仕事とは離れて自分の得意技、趣味を磨いておくことが必要ではないかと考えています。

いますぐに役立つスキルや知識面だけでなく、将来的に役立ちそうなことに関してもアンテナを張っておくことがあなたの未来を変えていくのかもしれません。

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