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キャリアの可能性を閉ざす思考と広げる思考、その違いとは?

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キャリアの大きな転機となる「転職」。では、これからの転職においてはどのような視点を持つべきなのか。元大手住宅メーカー人事部長、現在はフリーのコンサルタントとして活躍する50歳の方に、「自分の可能性を知ったキャリアの転機」について寄稿していただきました。

PROFILE

元大手住宅メーカー人事部長(50歳)
元大手住宅メーカー人事部長(50歳)
(インテリジェンス i-common登録)
営業職のキャリアから人事領域へとチャレンジし、人事採用のスペシャリストになることを決意。現在は、人事採用と営業組織構築に関するコンサルティングにフリーランスとして携わる

なんとなく営業職が向いていると感じていた

転機になった転職のお話をする前に、まずは現在50歳の私のキャリアを簡単にご紹介します。

新卒で入社したのは、大手通信サービスの会社。営業として入社し、3年で退社しました。その後、大手住宅メーカーに転職して35歳まで勤務。同業界の企業へと転職し、45歳からフリーのコンサルタントとして活動しています。

最初の転職は、正直に言うと我慢ができなかったのが理由でした。通信サービス業界に興味があったというよりも大手志向が強く、大手なら業界問わずどこでもOKというスタンスで就職活動をしていました。

そのため、入社しても業界に対する興味は湧かず、考えることさえしない日々が続き、退屈さを覚えて転職を決意しました。

住宅メーカーへの転職を決意した理由は、営業職に対して特に悪いイメージがなく、クライアントと向き合うことを私自身が楽しめていたのと、会社こそ違いますが父親が住宅メーカーで働いていたことでした。

営業職でキャリアが開花

住宅メーカーでは、戸建て住宅のショールーム営業マンでした。営業職が「好き」から「得意」へと変わるまでに時間はかかりませんでした。

入社2カ月後には、エリアでトップクラスの成績を収めるようになり、「これが私のしたかった仕事だ!」と心底思えるようになりました。入社3年目には営業部門の主要なポジションをまかされ、部下の育成にもやりがいを感じていました。

30歳で自分の立ち位置が明確に見えており、このままいけば5年後にはこのあたりのポジション、10年後にはこれくらいの年収で、15年後には役員に・・・ と明確にシミュレーションできていたので自社を通じて住宅まで購入しました。しかし、思いもよらない異動の通達が来ます。

まさかの異動の通達。左遷か?

めずらしく上司から呼ばれ、「何かあるのか」と思ってはいましたが、相談は「来期の人事部への異動」に関するものでした。しかも、私の人事部への異動通達だったのです。

最初は、聞き間違いで私の部下を異動させる話かとも思いましたが、間違いなく私の人事異動の話でした。天職だと思っていた営業職から、まったく経験のない人事職・・・ 年齢的にも30歳を超えていたので、何とか留まることはできないかと上司に交渉をしましたが、結果は変わらず。

営業職としての地位もあり、プライドもある中で、人事という領域への異動に対しては「左遷」に近いような思いでいました。

30歳を超えてから見えた可能性

「人事は無理だ、なぜならば私は営業の人間だから」・・・ 人事部に異動してからは、毎日心の中でそう思っていました。

人事部での担当は、中途社員の採用。求人広告を出稿し、人材会社と打ち合わせをし、応募者の履歴書を見ては面接をしての繰り返しの日々で、大きな喜びもなくルーティンワークをこなしている状態でした。

しかし、期末の評価面談の際に上司から思わぬ評価を得ます。営業のときは日々目標の数字を見ていましたが、人事部に異動してからは数字という概念をそもそも持っておらず、振り返ったこともありませんでした。

面談の席で掲示されていた数字によると、これまでの人事が持っていたレコードをほとんど塗り替えたというのです。特に評価されたのは、内定後の入社率でした。まったく意識的にやっていたことではなかったのですが、これまでの140%近い数値を出していました。

数字で結果が見える仕事だと気がついてからは少しずつモチベーションが上がるようになり、営業のころと同様に人事採用に関するKPIの指標を個人的に作るようになりました。

30歳を過ぎて営業にいたころは確かに自身の将来が見えてはいたのですが、言葉を変えると限界も見えている状況でした。その中で、人事という領域を経験することで自分の新たなキャリアと可能性が見えてきました。その可能性をさらに広げるために35歳という年齢で転職を決意しました。

可能性の持つインパクトの大きさ

私は、営業職としての成功をポジティブにとらえ、30歳前後で自分のキャリアの限界に目をつぶり、営業ができるというポジティブな面だけを見ようとしていました。

私の場合は、異動という外的要因がキーとなって、自分にはまだビジネスパーソンとしての可能性があることを知り、チャレンジすることができました。

私はその可能性を見いだし、3回目の転職で自分のビジネスパーソンとしてのコアスキルを磨き、現在フリーのコンサルタントとして活動しています。

転職において、強みを伸ばすのか、可能性を求めるのかというのは一つの指標だと思います。しかし、可能性へのチャレンジはリスクが大きいのも事実です。

私は、ある意味運良く、自分の可能性を発見することができました。働くことの楽しさという意味でも、あのまま営業を続けていたよりも格段に良かったと感じています。

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