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子どもを叱るのと同じ?部下を成長させる叱り方の秘訣とは

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叱ることは難しく、ひとを叱ることのできないひとも多くいます。叱るときの効能は「自省する力を引き出す」というもの。では、自省し、部下の成長につながる「叱り方」の秘訣とは何か。多くのメンバーを育ててきた元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)の方に寄稿いただきました。

PROFILE

元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
広告制作会社と広告代理店を経て、マイクロソフト日本法人(現日本マイクロソフト社)に入社。販促ツール制作、広告宣伝部マネージャ、シニアマーケティングコミュニケーションマネジャーなどを歴任。デジタルハリウッドにて「広告宣伝」の講師も務める。広告クリエイティブや販促キャンペーンなど数多く手掛ける。現在はフリーのマーケティングコンサルタント。i-commonに所属し顧問としても活動中。

部下の能力を引き出す「叱り方」の秘訣

他人を叱ることが得意な方は少ないと思います。これまでの人生の中で、「叱られる」ことはあっても「叱る」ことは多くはなかったはずです。叱るという状況は、誤った結果がすでに発生している際に行う行為です。私が広告・PRを担当していたときに、毎日が何かの締め切り日ということが頻繁にありました。全体のスケジュール調整を行いながら、細かなスケジュールはプロジェクトごとに担当スタッフにまかせていました。タスク管理が苦手な人間にとって毎日が締め切り日という環境はとてもつらいと思います。仕事をしていると締め切りに間に合わないスタッフは限られてきます。当然そのスタッフを叱ることになります。

遅れることなかれ、以上。

これが私の決まり文句でした。遅れたことに対しては一喝だけで深く対話することはありませんでした。スタッフも毎回のことであり、一瞬の反省と委縮でその場をしのぐ感じが見受けられました。これではチームが育たないと思っていたころ、思わぬところにヒントはありました。私の「叱る」が大きく変わったポイントとして「息子」の成長がありました。会社の中だけではなく、息子が生まれ育児を行う中で意識し、それを部下育成にも活用しました。「子どもと大人では・・・」という見解もあるでしょう。今回は、子育てから得た叱り方のポイントを3つご紹介いたします。

1. 部下の意識・理解度を確認する

子どもは何回も同じことで叱られます。しかし、成長とともに、「なんで?(ダメなの)」というようになります。なぜその結果がダメなのかということを知ろうとします。「なぜダメなのか」ということを理解させなければいけないということに気がついた瞬間でした。叱る前に部下に対して、質問を投げかけました。「期日が守れないことの何がダメなのか理解しているか」という質問に対して、思ったよりも浅い答えしか返答として返ってきませんでした。チームで仕事をする際に、結果に対する意識に相違があることは致命的です。まずはスタッフの理解度をしっかりと把握しましょう。

2. 感情をぶつけるのではなく、意見をぶつけよう

叱る際に感情が前面に出すぎると、叱られる方は一方的に「怒られている」という感覚になります。子どもが小学校に入るとようになると分別が付くようになり、自分が誤ったことをしていることを判断できるようになります。

私は、子どもが間違ったことをした際に、「こら!」とうフレーズから始まるコミュニケーションを頻繁にとっていました。子どもはこのコミュニケーションを怒りからくるものだと思い委縮していました。委縮することでは、怒られることに対する恐怖のみ大きくなり、誤った行為に対する反省は生まれにくくなります。叱る際に大切なのは、「何しているの?」や「どうしたの?」というような対話を行って、私の意見を述べるという合図を送ることです。そうすれば、相手は委縮ではなく対話によって叱られる準備を始めてくれます。この準備をさせることが、叱るためのポイントの2つ目です。

3. 次の世界を見せよう

叱り方で重要なポイントとしては、結果の先に何を見据えているのかを伝えることにあります。子どもを叱る際に、なぜダメだったのか、本当はどうすべきかを伝えていましたがそれでは、「今」を改善していくだけで成長にはつながっていないことに気が付きました。

公園で自分のおもちゃをかたくなにほかの子に貸さないわが子に、「貸してあげなさい」とか「仲良くしなさい」というフレーズではなく、「貸してあげて一緒に遊んだほうが楽しいよ」や「優しくしていると友達がいっぱいできるよ」など今後の世界を見せてあげると効果的だと分かりました。部下を叱る際にも、今後の期待や次のステージの話をすることにより現状の打開だけでなく将来につながる話であると理解してもらうことが大事です。

===

部下を叱るとチームの空気が悪くなる、士気が低下するという懸念はあるかもしれませんが、自分の子どもを叱った後、その家庭に笑顔がないかというとそうではありません。日々の生活の中にも、仕事に活かせることがあると常にアンテナを張っておくことも必要でしょう。

[編集・構成] “未来を変える”プロジェクト 編集部

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