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求人情報のヘビー閲覧者がブランディングのプロになった転機の話

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エグゼクティブのキャリアはどのように形成されてきたのか。一つの大きな転機となる「転職」について体験談からポイントを整理します。今回はスキル、経験ともにゼロからの転職をきっかけに、ブランディングのプロフェッショナルになった49歳の方に寄稿していただきました。

PROFILE

元大手アパレルメーカーブランドマネジャー(49歳)
元大手アパレルメーカーブランドマネジャー(49歳)
(インテリジェンス i-common登録)
大手飲食チェーンに就職後、保険会社にて営業を経験。その後、中小の広告代理店に入社しブランドマーケティングのスキルを磨き、大手アパレルメーカーの宣伝部へ転職しブランドマネジャーに就任。45歳でフリーとなり、現在は中小のアパレルメーカーを中心にブランドマーケティングに関するコンサルティングと現場育成、研修を行う

20代前半は、求人情報のヘビー閲覧者

20代前半の私は、「お金が欲しい」というシンプルにそのことだけを考えて日々を過ごしていました。大学を卒業して入社したのは大手飲食サービス店。大手の冠目当てに入社しましたが外食業の厳しさを感じ、2年も経たずに退職しました。

次に入社したのは、保険会社。そこでは営業職に就きました。転職動機は明確で、「インセンティブで稼げるから」という安直なものでした。当然、営業経験もなく、自分はできるという根拠のない自信しかないため、まったく売れませんでした。営業成績が悪ければ、給与も上がっていきません。楽して、給料の良い職業はないものかと日々求人誌を見ていました。そして、職場への行き返りの電車の中で妄想するのです。「求人の給料がもらえるとどんな生活ができるのか」と。

何も積み上げていない3年間

保険の仕事を始めて約1年が経つころ、成績が伸びないことと、やりたいと思っている仕事でもなかったので本気で転職しようと考えました。90年代後半、景気もあまり良くなくミレニアム問題などが言われていたころ、人材会社のキャリアアドバイザーに思い切って相談しました。そのキャリアアドバイザーから言われたのは、

  • これまでの3年間で身につけたものは何ですか?
  • 企業があなたを採用したいと思うポイントはどこですか?
  • 1社目から2社目への転職理由は?

その場でどう繕ったかは覚えていませんが、正直な答えは、

  • これまでの3年間で身につけたものは何ですか? →「特にありません」
  • 企業があなたを採用したいと思うポイントはどこですか? →「若さ」
  • 1社目から2社目への転職理由は? →「お金が欲しかった」

「若さ」だけはポジティブかと思いますが、「ならば新卒の方がいいよ!」という声が聞こえてくるでしょう。3年間を振り返ると、私には何もありませんでした。

転機は兄の言葉、「何者かになる」ことを真剣に考えた

私には何もないと気がついたとき、5つ年上の兄に相談しました。兄は大手飲料メーカーに勤務し、30歳にして10名弱のチームを持っていました。まず言われたのは、「自分のチームには要らない」という厳しい言葉でした。そして、「何者になりたいのか」ということを問われました。

身内にも打ちのめされて心は折れかかっていましたが、今するべきことが明確になりました。どうなりたいのか、具体的に決めようと決意しました。そして何者かになろうと決めたとき、参考にしたのがいつも持ち歩いていた求人誌でした。

そこに掲載されている求人で5年後に応募したい求人を探しました。私の場合、ゴールはいくら考えてもお金だったので、年収から逆引きして職種を決め、必要なスキルを具体的にリスト化し、そのスキルを身につけるための仕事を探しました。何者になりたいのかを決め、今をどのように生きるのか、覚悟を決めました。

未来の自分の背中を追う

覚悟を決めた2回目の転職は、広告代理店を選びました。飲食業から保険業界に転職した1回目は給与アップが一番の目的でしたが、2回目の転職は5年後を見据えると、「お金」が目的と言ってしまえばそれまでですが、中身のある転職でした。

自分の未来のキャリアを先につくり、自分の背中を追いながら日々を過ごす感覚でした。結果、3年で大手アパレルメーカーの宣伝部に転職。予定よりも2年早く次の転職ができました。しかも、メインの転職理由は「スキルアップしたいため」というものでした。

3年間お金を稼ぐことを目指していましたが、はたらく過程で「身につけていったスキルをより磨きたい」と思い、何よりも「仕事が面白い」と感じるようになっていました。結果、その企業では16年を過ごすことになりました。

私にとって良い転職となったのは、「自分の追うべき自分の背中を決めたときの転職」だったと思います。

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