ログインして記事ブックマーク、コメント投稿などすべての機能を使う。

close

テーマ

老練なコンサルタントが教える「仕事選びの基準」とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BOOK MARK

『“未来を変える” プロジェクト』では記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。今回は、人材開発系コンサルティングに従事し、現在は独立してベンチャーの立ち上げ・成長を支援するインクルージョン・ジャパン株式会社の吉沢康弘さんに「老練なコンサルタントが教える仕事選びの基準」について寄稿いただきました。

PROFILE

インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 吉沢康弘
吉沢康弘
インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役
P&G、組織開発コンサルティングHumanValue社、および同社でのWebベンチャー創業プロジェクトを経て、ネットライフ企画(ライフネット生命保険の前身)に参画。ライフネット生命保険にてマーケティング・事業開発を担当後、ベンチャーの創業・成長を支援するインクルージョン・ジャパン株式会社を創業し、現在に至る

今から十数年前、事業会社からコンサルに転職して1年ほどが経過し、ようやくなんとかプロジェクトを回すことにも少し慣れてきていたあるとき、老練な某大御所コンサルタント(もとい、師匠)とこんな会話をしたことがありました。

私「うーん、今回のプロジェクト、ようやくなんとか終わることができましたが、今からプロジェクトが開始した半年前に戻れたら、もっともっとずっと上手くできたなあ・・・ってとても申し訳ない気持ちです。今だったら最初の段取りはこんな感じ、あそこでこういうことを押さえておくべき、みたいなのがたくさんあるんですけどねえ・・・うう・・・」

と、なんともやるせない気分で話をしたところ、非常に自然な語り口で師匠はこう語りました。

師匠「そうなんだよねえ・・・。そういう感じがなくなっちゃったら、この仕事はオシマイなんだよねえ」

「ん?」と思い、私は聞き返しました。「えっ、どういうことですか?」

師匠「毎回毎回、試行錯誤して、クライアントと一緒に新しいモノを生み出そうとするわけだから、当然自分たちにとっても学ぶことばかり。なので、プロジェクトが終わったときに『ああ、最初に戻れたら、もっとずっと色々学んだことを活かして上手くできるよね』って思えたら、新しいことを学び、新しいものを生み出し、成功したってことなんだよね」

私「おお、なるほど・・・」

師匠「けれど、ついつい仕事に慣れてきてしまったり、忙しさにかまけて過去の財産で仕事をしたりしてると、そういうのがなくなっちゃうんだよね。そういうときに、一番焦るんだ。『ああ、新しいことをしてないな。学んでないな。挑戦してないな』ってね」

私「おお」

この言葉は、10年以上経過した今でも何か新しい仕事を始めるとき、新しいプロジェクトに着手するとき、まるで昨日言われたことのように鮮明に脳裏に蘇ります。

そして、自分にこう問いかけるのです・・・。

  • 「着手しようとしている仕事は、上手くいくかいかないか、不安と心配と挑戦と好奇心に溢れているか?」
  • 「着手しようとしている仕事は、今持っているスキルと経験とチームと自力で乗り越えられる程度のことか?」
  • 「着手しようとしている仕事は、今の時点で上手くいく道筋が見えているとタカをくくれるようなものになってしまっていないか?」

これらの問いをくぐり抜ける仕事に挑戦しようとすると、その仕事は毎日夢に登場します。不安と好奇心が高い仕事というのは、かならず夢に出てくるわけです。

そんなことばかりしていると心とからだに悪そうだが、そうでもありません。先に登場した師匠は今もご健在。日々これを繰り返していると、毎日がスリルとアドベンチャーに満ちていて飽くこともありません。

今日もまた、不安と好奇心に満ちた仕事に、試行錯誤、チャレンジしようではありませんか。

『YLOG走り書き』より転載(2016年10月18日公開の記事)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BOOK MARK

いいね!していただくと
最新記事をお届けします。

コメントを送る

関連する記事

連載一覧を見る

タグ

タグ一覧を見る