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部下を圧倒的に成長させる上司の条件

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。企業ではたらいていくなかでは、さまざまな上司との出会いがあります。そして、いずれ自分も部下を育てていくことになるでしょう。今回は、数社の経営を担い、実績を挙げてきた花王グループの元役員の方に「部下を成長させる上司の条件」について寄稿していただきました。

PROFILE

Tさん(62歳)
Tさん(62歳)
パーソルキャリア i-common登録
元花王役員。マーケティング部からキャリアをはじめ、メディア・PR部門を経て取締役に就任。スキンケア・衣料用洗剤などのシェア獲得に尽力。現在は、スキンケア領域のマーケティング支援を顧問として行っている

30代で輝く人材とは

私は現在60代です。私を成長させてくれた上司の話をすると昭和の話になってしまいますので、私が経営者の立場から見ていて、部下の成長について評価が高かった、ある30代のリーダーの話を紹介します。

今から10年ほど前、彼は30代後半でマーケティングチームのリーダーでした。中途入社3年めでリーダーのポジションになり、20代が中心の10名ほどのチームマネジメントをやっていた人物です。彼の上司としての資質は、役員陣からも一目置かれていました。

まずは、部下に歩み寄ること

彼の素晴らしいところは、世代に合わせたコミュニケーションや育成ができることにありました。私の在籍当時、20代の社員のなかには、まわりと円滑なコミュニケーションが取れないと悩むメンバーが多くいました。「ゆとり世代」という言葉が出始めの頃です。

そのなかで、彼のチームの20代は優秀と評判が立っていました。彼に話を聞くと、「コミュニケーションが上手く取れないときは、彼らではなく自分側の原因を探せばいい」というおもしろい回答が返ってきました。

彼は、自分と20代の部下、また彼らにあって自分にないものを比較し、コミュニケーションツールとして使う電子メールの利用に関して、自分にない感覚があることに気づいたそう。今ではメールで至急の連絡というのは当たり前かもしれませんが、私が現場にいた頃にはなかったツールであり、電話で連絡するほど緊急性がない用件を伝える際に使用するのがメールでした。当時、資料を送るのであればFAXのほうが重宝されていたのです。

報連相は、口頭でというのが鉄則でしたが、20代のメンバーはメールで報連相を細かく行っていることに彼は気づき、見落としがないようメールのタイトルに規則性を持たせるなどして、彼らをマネジメントしていました。

円滑なコミュニケーションが個の力を伸ばす

相手に歩み寄る発想は、われわれ役員にはなかった発想でした。ましてや部下に発想を寄せてチームを運営するという考えは皆無だったと思います。

彼のチームはコミュニケーションでのストレスを減らし、報連相を細かく行うことで管理が行き届き、スムーズなプロジェクト運営ができていました。

さらに、メンバーもプロジェクトがうまくいくことへの充実感と、他からの評価によってモチベーションが上がり、それによってパフォーマンスはさらに上がっていき、成長速度はますます上がっていきました。

理解ある上司と思わせること

部下を成長させる上司として大事なのは、理解力があるということをいかにして示していくかだと思います。彼は、コミュニケーションの方法を工夫することで部下への理解を示すことができました。もちろんプロジェクトの運営能力も問われるのですが、成長させるということに注力するのであれば、彼のように部下を理解できる上司がいいのでしょう。

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