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健全な経営者になるためのメンバーコミュニケーションを考える

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。高度経済成長期は、熟達した先輩社員の方法をいち早く習得し、成果につなげることが出世の近道だったのかもしれません。しかし、昨今は事業のライフサイクルが短くなり、既存のビジネスモデル上でのキャリアだけでは大きく出世することが望めない時代になってきました。では、これからの「出世」を考える上で、どんな観点が重要になっていくのか。今回は、元マイクロソフトのマーケティングマネジャーの方に話を伺いました。

PROFILE

元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
(インテリジェンス i-common登録)
広告制作会社と広告代理店を経て、マイクロソフト日本法人(現日本マイクロソフト社)に入社。販促ツール制作、広告宣伝部マネージャ、シニアマーケティングコミュニケーションマネジャーなどを歴任。デジタルハリウッドにて「広告宣伝」の講師も務める。広告クリエイティブや販促キャンペーンなど数多く手掛ける。現在はフリーのマーケティングコンサルタント。i-commonに所属し顧問としても活動中

あってはいけない、部下との壁を感じた瞬間

「たばこミュニケーション」という言葉が一般的かどうかは別として、ニュアンスは伝わるかと思います。

喫煙所で行われるコミュニケーションのことで、喫煙家同士で行われる会議のような意味合いで使われる言葉だと、私は認識しています。軽蔑したような書き出しですが、私も愛煙家です。子どもが生まれたばかりの頃に短期間禁煙した後、自宅ではベランダで吸い、外出先では喫煙所があれば立ち寄ってしまいます。

20代のころは気にも留めなかったのですが、30代後半のあるとき自分の健康ではなく、自分の「部署」の不健康さに気がつきました。それは、数名の「部下との壁」。きっかけは、ある部下に結婚式のスピーチを頼まれた際、彼についてあまり知らないと気づいたことでした。そして、ミーティングや面談以外で彼と日常会話をあまりしたことがないということにも。

自らブラックボックスと、壁を作っていた

一方で、役職が彼より低く、社歴も浅い若手の部下のことはプライベートも含めよく知っている事実がありました。私はあまりお酒を飲みに行く人間ではないものの、それでもどちらの部下とも同じくらいコミュニケーションを取っているつもりだったのですが・・・。

彼らの差は、「タバコを吸うか吸わないか」、つまり「喫煙所にいるかいないか」、ただそれだけでした。

喫煙所でこんなにもコミュニケーションを取っているのかと気がつきました。タバコを吸わない部下からすると、私が部下に、タバコに誘った先でどんな話をしているのか気になるところでしょう。また、自分が足を踏み入れられない場所なので、完全に「ブラックボックス」だったと思います。

上司としてブラックボックスを持つことは、間違いなくあってはならないことでした。

上に立つほど、ルールを守る覚悟を持つべき

タバコを吸うことが悪いという話と取られるかもしれませんが、今回の話はタバコを吸うこと自体についてではありません。出世していくうえで、「ブラックボックス」は持つべきものではないということです。

出世とは、ルールにのっとって行われるべきもの。経営者として部下を評価する際も、ルールにのっとって評価すべきです。ルールにのっとっていたとしても、ブラックボックスに見えるものがあれば、そのルールを逸脱しているように見られてしまいます。意識せずとも、私は喫煙所でブラックボックスの中のコミュニティを築き上げていたのかもしれません。

タバコを止めることはできませんでしたが、ブラックボックスを作ることは止めました。ブラックボックスを打開するために行った具体策は、タバコの時間を予定表に入れて部下に公開し、一人で喫煙所へ向かうことでした。部下をタバコに誘うことは止め、部下と月に一度、個別面談の機会を作りました。

経営においてもブラックボックスを作らない

起業しないかぎりは、会社員として多くの方が出世を目指していると思います。報酬面からしても、出世することに損はないはずです。

このコンテンツを読んでいるあなたが仮に経営者を目指すのであれば、ブラックボックスを作らずに出世するということを意識してください。出世の過程でブラックボックスを作ってしまうと、経営者になれたとしても、あなたは経営にブラックボックスを作ってしまいます。そして、企業の健全さが保たれず従業員の生活の安定を損なう可能性もあります。

ブラックボックスを作る癖、すでに身についていないですか。気をつけましょう。

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