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キャリアを振り返り、もっとも興奮した仕事の瞬間は何か?

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。長いキャリアを積んでいくなかでは、いくつもの思い出深い仕事に出逢うもの。今回は「キャリアのなかで興奮した仕事」をテーマに、元女性用下着メーカーの企画・広報に長年携わり、最終キャリアではアパレルメーカーで取締役を務めたKさんに寄稿していただきました。興奮した仕事とは、かならずしもプロジェクトの成功や営業達成だけではないというお話です。

PROFILE

Kさん(50代)
Kさん(50代)
パーソルキャリア i-common登録
アパレル業界でブランド戦略立案、広報、宣伝販促戦略の企画立案に携わる。大手女性用下着メーカーでは、複数のヒット商品を企画。現在はアパレルメーカーを中心にリブランディング支援などを行う

新人時代:仕事に対して溜まっていくフラストレーション

入社以来、数年間は誰にでも下積みの時代があると思います。正直に申しますと私は、この時期が本当に嫌でした。先輩社員のアシスタント業務がメインで、どの仕事も自分の仕事と思えず、ただ淡々と日々の業務をこなす毎日。仕事に対して、情熱があったかというと「特にない」というのが新人の頃の私でした。

特に女性用の下着に興味があったわけでもありません。女性用下着の業界に入ったのは、自分がいいと思う価値観を形にできたらいいなというふんわりした思いだけでした。入社以来、自分の価値観を表に出す機会はほとんどなく、「我慢も仕事の内だ」と自分に何度も言い聞かせていました。

入社4年目:最初のチャンス

初めて自分で企画を考えるチャンスがめぐってきたのは入社して4年目の頃でした。小規模なキャンペーンでしたが企画書の提出を求められ、企画書の書き方の本を購入して勉強しながら書きました。今見ると散々なもので、見ると恥ずかしさが込み上げてきますが、情熱をもって一生懸命取り組んだ仕事でした。しかし、それがキャリア人生のなかでもっとも興奮した仕事かというとそうではありませんでした。

30代前半:やる気と活力

30代前半で、一定の裁量があるポジションに就くことができ、プロジェクトの単位も大きくなりつつありました。私が所属していたメーカーは、それまで主婦層をメインターゲットとしており20代の女性の獲得には苦戦していました。その注力ポイントに自分で挙手し、担当することになりました。

社内には、20代女性のマーケティングデータがほとんどなく、競合に対するリサーチもほとんど行われていませんでした。当時の新入社員とカップルを演じて店舗を見て回るなどし、自分のなかに市場感と20代女性の価値観を植え付けることから始めました。30代前半の男性が、20代の女子化していく面白さは何とも言えないものがありました。これまでに社内になかった価値観を企画書にまとめ、会議にかけました。

結果は、不採用。要因はいくつかあったと思います。仕事で明確に落ち込んだのは、このときが初めてでした。

もっともキャリアで興奮の瞬間

企画が通らず、落ち込んでいる私が興奮する瞬間がすぐに訪れました。

20代の女子化した私は、コンビニで20代向けのファッション雑誌を読むことが日課になっていました。そのなかで、競合の広告を目にしたのです。没になった企画の仕事が、私のもっとも興奮する仕事に変わった瞬間です。他社の広告で見た商品イメージ、PRなどがすべて私の企画に似ていて、店舗展開されるとプラチナヒットとなりました。

本来であれば悔しさが出てくるはずです。しかし、その感情よりも自分の成長とこの仕事で戦っていく自信が湧きあがってきました。マーケットリーダーである競合の企画と並ぶものが作成できるようになったことと、自社のなかでこの領域なら他に負けないという確固たるものが自分のなか出てきた瞬間でした。

私が興奮した仕事から、お伝えしたいこと

長く仕事をしていると、結果がゴールでなく、結果の後で何が生まれるのかということが大事だと思うようになりました。今回紹介した、私の興奮した仕事はまさにそうなのかなと思います。あの興奮こそが、今もなお仕事に向かう私の活力となっていることは間違いありません。

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