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2017年に試した238のビジネスの小技の中で本当に役立った方法8選

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こんにちは、インクルージョン・ジャパンの吉沢です。

大学教授だった父をはじめとする研究者一家に生まれた血筋が影響して、とかくさまざまなビジネス手法を聞くと実際の仕事の中でそれが役に立つのか? どういう結果を招くのか? を仮説検証してみないと気が済みません。

日経ビジネスアソシエさまでもご紹介いただいた「振り返り会」や「線表による仕事管理」といった大技もさることながら、あちらこちらの記事や書籍、友人の講演会などで見聞きしたビジネスで使えそうな小技候補は、2017年だけでも実に238ありました。

238のノウハウ
「2017年に試したビジネスの小技リスト抜粋」

そこで今回は、これら数多くの小技の中で実際に非常に効果が高く、定常的に使うようになったものを厳選して8つ、紹介します(※各内容は著者本人が2017年中に知った方法であり、実際に世の中に出たのはもっと昔のものも含まれています)。

1.「自己紹介をするときに、自分自身でなく自分の家族の紹介をする」〜予防医学者の石川善樹氏

これは自己紹介のときに自分自身ではなく、祖父や父など自分の家族のことを紹介するというもの。石川善樹氏から直接聞いたとき、「この意外な切り口が話の弾みを作るんですよ」と。いつもの笑顔で力説され試してみたところ、自己紹介への相手の反応が抜群によくなりました。

私の場合、「母は小さいころ、薩摩の山中で牛を育てる家で育っていてとてもたくましいんです・・・」などの話をしてみました。すると、普段相手はそうした切り口で自己紹介を受けることが少ないため、ちょっとした驚きとともにその場で親近感を持ってもらえたり、興味津々で聞いてもらえたりと多くの場面で役立ちました。

2.「物語を語るときは、時間の中間から語り出すべし」〜小説の書き方レクチャーより

傑作と呼ばれる小説は、どれも話の書き出しが時間の中間から始まります。つまり、それよりも前にすでにいろいろな物語、伏線はすでに起きており、その途中に降り立ったという前提で書き出すと、深みのある話になる。

これをビジネスに応用すると、事例を紹介したり、自社の紹介をしたりするときに、まずは端的なエピソードを語るところから入ります。その次に「どうしてそういうエピソードが起きるに至ったのか?」という歴史や背景を続けます。

こう話をすると、単純に時系列で話をするよりもはるかに聞き手に面白く伝わり、話が深まる展開へと持ち込むことができるようになります。

3.「”あなたはどう感じたんですか?”と感情を聴く質問は状況を打開する」〜インタビュー方法解説書より

ビジネス上のヒアリングでよくあるのは、1. 時系列で状況を聞き、2. そのようになった理由や背景を深掘りするというもの。「何があったんですか?」「なぜそうしたんですか?」というのが2大質問になります。

ところがここに「あなたはどう感じたんですか?」という情緒・感情を探る質問をすると、相手にはいい意味で意外なインパクトがあるのと同時に、そのときの本音を語ってくれやすくなります。

脳神経科学でも「行動の8割は、理論ではなく感情で起こる」と言われますが、その点をうまく深掘りできる意味でも強力な質問がこの聞き方。ヒアリングで困ったときはぜひこの一言を。

4.「”○○を達成する”よりも”○○を達成する努力を今日もする”のほうがはるかに人の行動につながる」〜日本最大級のビジネスメルマガ「平成進化論」運営者 鮒谷周史氏

何か目標設定をするときは「○○を達成する」というように数週間・数カ月以上先の結果を口にすることが多いはず。ただこれだと「本当に近づいているか分からない」「ちょっと難しすぎた?」などいろいろ気になって、行動の後押しにあまりならないのも現実です。

そこでこれを「○○を達成する努力を今日もする」と変換して毎日唱えると、こうした悩みは発生せず純粋にその瞬間、その日に何をすべきかの指針になってくれます。特に完璧主義者、考えすぎてしまう人にこのアドバイスをしたところ、絶大な行動の変化を生み出しました。

参考:平成進化論

5.「5秒先の未来を先読みする」〜ANAビジネスソリューション講師の富田典明氏

飲み物を飲み終わりそうになっていたらおかわりを用意する。赤ちゃんが泣き出しそうだったら、先んじておもちゃを持っていく。こうしたANAの接客上のコツは、ビジネスの打ち合わせの場面でも大いに効果を発揮します。

例えば「そろそろこのプレゼンが終わって、沈黙が流れそうだな。最初の質問はこれでいってみよう」と心がけると流れがスムーズになり、プレゼンターも安心します。「このタイミングで見積もり金額のことを切り出してくるだろうな」と思ったら、それに備えてフェアな金額のラインの仮説を自分の頭で作っておきます。

5秒先を意識するだけで、新人であってもベテランであっても相手へのインパクトをかなり高められるようになるのがこのアプローチです。

6.「司会・進行をするときは、盛り上がった場面はサッと次に流す」〜宮根誠司氏

イベントやセッション、パネルトークなどで盛り上がる場面があったとしても「○○というのは、▲▲という意味で重要ということですね」などその話題の振り返りは行わず、次のテーマ・内容にサッと切り替えていくと全体のテンポが俄然よくなります。

ビジネスプレゼンでも相手の反応が良かった部分、コメントなどのカットインが入った部分はあえてサッと流してどんどん進んでいくと全体のテンポがよくなり、重要な論点についてはかぎられた時間の中で後半にじっくりフォローできるようになりました。

7.「疑問を解消するときは”分からないので教えてください”ではなく”自分はこう理解しているけれど、正しいですか?”と聞く」〜Microsoft澤円氏

相手の話の内容について自分が確信を持てないとき、ちゃんと理解できているかしっくりこないときは「自分は○○で、○○である、というふうに理解してるんですが、正しいですか?」と語ると、相手は正確にこちらの解っていない部分、誤解している部分を把握でき、即座にすり合わせが進む、というノウハウです。

実際にこれをやってみると、相手は「よくそこまでちゃんと聞いてくれていますね」と喜んでくれるとともに、澤円氏がWeb記事で紹介している通り、誤解や問題点がほぼ一発で相手から返ってくるので効率が良くなります。

SNSでの返信・コメントでもこのアプローチは効果的。「分からないんですけど?」は、場合によっては「敵対している?」と誤解すら与えてしまいます。

8.「どんなに面白いゲームを1人でやるよりも、どんなクソゲーであっても2人でやったほうが面白い」〜任天堂の格言

仕事でも誰かとチームを初めて組んで動くときは分担ではなく、何か特定のつまらない単純作業などを一緒にやってみると俄然仲がよくなるし、仕事がしやすくなります。

特に最初のうちにタスクを分担して個別に動いたりすると、そのまま独立した2人が分断された状況で仕事をする感覚になり、相手と相性が良くないときはそのまま断絶してしまうおそれがあります。

そうではなく「最初のいくつかのタスクは分担せず、全部一緒にやる(例えば、事業計画のエクセルを2人で作ってみる)」と俄然仕事に没頭し、お互いを理解し、そのうちスムーズかつ効率的に分担するための入り口となります。

いかがでしたか? いずれの小技も明日や年明けにオフィスに最初に降り立ったときから活用できる機会があるものばかり。これらのTipsが仕事上で本当に役立つかどうか、ぜひともあなた自身が試してみてください。

PROFILE

インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 吉沢康弘
吉沢康弘
インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役
P&G、組織開発コンサルティングHumanValue社、および同社でのWebベンチャー創業プロジェクトを経て、ネットライフ企画(ライフネット生命保険の前身)に参画。ライフネット生命保険にてマーケティング・事業開発を担当後、ベンチャーの創業・成長を支援するインクルージョン・ジャパン株式会社を創業し、現在に至る

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