ログインして記事ブックマーク、コメント投稿などすべての機能を使う。

close

テーマ

あなたはどのタイプ?キャリアを変えるお金と投資の3つのタイプ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BOOK MARK

「お金とキャリア」という話になると「転職して収入がどれくらいアップするんだろうか?」「国内外のMBAだったり、資格を習得するためのお金を払ったりすると、いいキャリアになるかな?」という話題が大勢を占めるかもしれません。

今回『”未来を変える” プロジェクト』編集部が主催したビジネスパーソン40人による議論では、これとはまったく違ったお金とキャリアの観点が多く紹介されました。

本記事では、22歳で就職し、おそらく70歳以上まで長期に渡ってはたらかなければならない時代が迫るなか、「キャリアの上で、自分へのリターンが見えている投資」だけではないアプローチがたくさんある、という点について紹介します。

今回のアウトラインです。

INDEX読了時間:5

それでは本文です。

「お金の使い方」の4象限

結果が予測できないことへの投資

キャリアに対しての「投資」でまず連想されるのが、

  • MBAへ留学する
  • 自己啓発に関するお金を使う

といった、結果が予測でき、純粋に自分のために使う方法です。

これに対して、多くの参加者から「キャリア」への投資として紹介されたお金の使い方が、

  • 結果が分からないこと、新しい経験

に対して投資を行うという観点でした。

例えば、参加者の一人、Aさんは、こんな体験にお金を投資していました。

自分が普段仕事をしている経営者の方、おそらく個人資産は数十億はある方ですが、その方と仕事をしていて、“ハードワークをするためにも健康が重要”という話になり、その人と同じパーソナルトレーナーについてトレーニングをすることになりました。このジムとトレーニング、入会金だけで数十万、毎月かなり高額の費用がかかるんですけれど、実際に通わせてもらうようになって、世界観が変わりました。 まず第一に、ジムに通っている人の多くが経営者や事業を行っている方で、非常にいい雰囲気、ガツガツしていない感じがする。なるほど、“雰囲気” が場を作り、サービスを作るというのは、頭ではわかっているつもりだったけれど、実際に経験してみるとその通り。コミュニティにしても然り、お客さまへのサービスにしても然り。どのような人が使ってくれるのかを想定し、絞り込むことで、実はそれ自体が価値をもつことを実感できました(40代・マーケティング)

このAさんの例ですが、始める前はこのような効果や発見があるとは夢にも思っていなかったし、薦めてくれた方も「こうしたことがあるよ」と説明したわけでもありません。

自分がその先に何があるのかを知らない、わからない。本当に、そのお金に見合っているのか、どのようなリターンが返ってくるかわからない、自分にとって未知の部分にお金を使うというのが、今回注目されたお金の使い方の一つでした。

一般的に投資の目的は「現在および未来のリスクを減らすため」だと思いますが、個人的には「お金を使って、リスクが増す選択をする」くらいの感覚じゃないと、視界は開けていかない気がします(30代・男性・生命保険会社)

他人のためにお金を使う

二つめの注目された観点として、「自分でなく他人のためにお金を使う」という点が挙げられました。

これは、身近なところで言えば、夫が妻に対して、その生活を豊かにしてあげるために稼ぐということもあれば、子供を養うためにはたらくこともあてはまります。

今回はさらにその枠を超えて、

  • 自分が応援している若者のために、会社を設立し、事業を行うための資金を提供する
  • 被災地の支援や地域の応援のために、私財・時間を使って貢献する

といった「他人のための投資」という点に注目が集まりました。

これらの投資をしている方の多くは、周囲や仲間、社会に対して、下図のような捉え方をしているという説明をされていました。

ペイ・フォワード(Pay it forward)

これは、「ペイ・フォワード(Pay it forward)」とも呼ばれる考え方で、自分が誰かに何かをするからといって、それによるリターンを求めるわけではない。元々、社会そのもの、個人同士が相互に他人に貢献し続けることで、社会全体が形成されているという考え方です。こうした考え方に触れた参加者からは、

人に投資するという観点が印象的。自分にそのステージが来るのだろうか・・・(30代・女性・金融)
人への ”投資”というものに、大きな可能性とインパクトを感じました(30代・男性・コンサルティング)
結局、お金は信用・信頼の形式的なものなわけで、それを貯めこむ、使わないというのは、自分以外の人を信用していない、それに値する相手がいないということとイコールだと感じました(30代・男性・経営コンサルティング)

など、今回の参加・議論によって、はじめて「自分以外の他者」への投資という観点に触れ、刺激と可能性を感じた反応が数多く聞かれました。自らの上司でもある経営者を捉えた、こんなコメントもありました。

自分のボスを見ていて感じるのが、「他者に」✕「真剣に」✕「与える」ことで、自分自身が心置きなく好奇心や充足感を得ているんだなということです(30代・男性・経営コンサルティング)

「お金の使い方の振れ幅」は人からしか学べない

こうして議論を進めていくうち注目を集めた観点は、「どのような人と付き合い、どんなお金の使い方があるのかを知っている」という、お金の使い方の幅の広さという話でした。

参加者のかなりの割合の人は、先ほどのような「どんなリターンがあるのか、どんな成果につながるのかが不透明な使い方というのは、そもそも自分では想像もしていなかった」という反応が多く、

賢いお金の使い方とは、GoalからPlanを考えることだとばかり捉えていましたが、まずは使ってから見極めるという発想もありだなと思いました(30代・男性・弁護士)
最初は「自己啓発のための自己投資」という視点だったのが、徐々に「体験、経験」への投資だなぁ・・・ と思うようになりました(30代・男性・人材関連)

といったように、自分でその考え方、使い方を積極的に試したいという声が多く聞かれました。同様に、自分でなく他人へ投資をするという考え方についても、

「自己投資<自分以外への投資」というお金の張り方に衝撃を受けました。自分よりも、自分以外の誰か、何かにお金を使う視点をもてば、長期的に実が取れそうとも感じました(20代・男性・Webメディア)

など、これまで接したことのない考え方、捉え方に強いインパクトを受けた方が多数を占めました。実際、こうした「未知の領域」「自分でなく他人への投資」ということを習慣にしている方々からすると、

  • 既知の投資を行っていても、自分の思考の枠組みを超えたことができず、発想や観点が今のままで留まってしまう
  • 自分に原資がないときに、どうやって成長できたかと言えば、他の誰かが直接的・間接的に投資をしてくれたから。人は、いいお金の使い方、他人へ投資をする人にこそ、逆に喜んでお金を投資し、使ってくれるもの

といった、それぞれの過去の経験に裏打ちされた、説得力のあるさまざまなお金の使い方の信念があり、それがベースとなって社会的な成功を収めているケースが少なくありません。

今日から実践できるお金とキャリアに関する3つの施策

最後に、今回の参加者の間で「明日からぜひとも試してみよう」と話題になった、3つのアプローチをご紹介します。

1:自分の過去一年の主な支出について整理してみる。

自分が過去に行った主な支出の中で、「自分のため/人のため」「結果が予測できる/予測できない」という4つのマトリクスに該当するものをそれぞれ書き出してみるというのが、一つめの方法です。例えば、ある参加者の場合、

◯ 自分のために行った、結果が予測できる投資

  • 書籍を購入した
  • 仕事に活用できるライティング講座(有料)に参加した
  • スカイプ英会話を使っている
  • 投資信託にお金を追加で預けた

◯ 自分のために行った、結果が予測できない投資

  • (どうなるかわからなかったが)友人に薦められるままにタイ、ベトナムにビジネス視察に行ってみた

◯ 他人のために行った、結果が予測できる投資

  • 世界的なNPOに毎月5000円を寄付している
  • クラウドファンディングで友人の製品を出資・応援した

◯ 他人のために行った、結果が予測できない投資

  • 無し

こうしたレビューを行うことで、自分ではあまり体験していないお金の使い方、投資の仕方が明確になり、新たな取り組みの可能性が見えてくるかもしれません。

2:自分と資産や年代が異なる人のお金の使い方・投資の仕方を聞く

今回の議論でも多く聞かれた感想ですが、

日本人は、ということかもしれませんが、お金の話は日常ではタブーであり、あまり話題にしたことがありませんでした(30代・男性・金融)
普段はなかなかお金の使い方という話題で話をしませんが、話題にしてみると個人個人の違い、そしてキャリアとの関係を非常に考えさせられました(40代・男性・広告代理店)

など、他の人とお金というテーマで話をしてみると、思った以上に発見が多かったという反応に溢れていました。

特に、「自分と収入や資産の水準がまったく違う人」「年代が違う人」との会話の中で、元々の自分の枠組みのなかにはないお金の考え方、投資の仕方を発見したという声が多く聞かれました。

ミレニアル世代(現在就職する世代)はデジタルネイティブ。自己研鑚というよりも自分の充足感のためにお金を使う。自分の所有にはこだわらない。そんな話を直接聞いて、衝撃でした。自分がこれから仕事で相手をしていく世代という意味でも、非常に考えさせられました(30代・女性・人材関連)

などの反応に代表されるように、こうした違いをもっている相手との会話の中に、お金の使い方・投資の仕方について、新しい切り口を考えるヒントが多く存在するとのことでした。

3:とりあえず他人のためにお金を使ってみる

先ほどご紹介したペイ・フォワードの図にもあったような、自分への直接的なリターンを一切期待せず、他人のためにお金をまずは使ってみる、というのがこのアプローチです。これは、金額の大小が問題なのではなく、今までの自分であれば、おそらくリターンが期待できないし、試さないであろうということに使ってみるのが、このパターンです。

取り組みやすい方法としては、ユニセフや日本赤十字などへの募金プログラムに応募してみるというのも手ですし、友人や知人が手助けを求めている話について、純粋に相談に乗ってみる。その話を加速させるために必要な、ちょっとした準備費用や実験費用などを一部折半で出してみる、といったことも可能です。

これによって、多くの経営者や事業家などが行っている「自分のためでないペイ・フォワード」という感覚を感じ、それによる心境の変化などを感じ取ることができるかもしれません。

いかがでしたか? お金の使い方、キャリアへの投資について、今までとは一味違った切り口でチャレンジしてみるのも、いいかもしれません。

[編集・構成] “未来を変える”プロジェクト 編集部

あなたの強み・弱みや能力、
適した働き方や企業風土などを、無料で診断します。
“あなたの可能性”と出会える
キャリアタイプ診断
キャリアタイプ診断
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BOOK MARK

いいね!していただくと
最新記事をお届けします。

関連する記事

連載一覧を見る

タグ

タグ一覧を見る