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キャリアにつながる「攻める」お金の使い方

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。長期的にキャリアを築く上で、お金と上手に付き合うことが大切です。では、そのためにはどういう観点が大切なのでしょうか。マイクロソフトでマーケティングマネジャーとして活躍されていた方に、「自身のキャリアにつながるお金の使い方」をテーマに寄稿していただきました。

PROFILE

元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
元マイクロソフトマーケティングマネジャー(53歳)
(インテリジェンス i-common登録)
広告制作会社と広告代理店を経て、マイクロソフト日本法人(現日本マイクロソフト社)に入社。販促ツール制作、広告宣伝部マネージャ、シニアマーケティングコミュニケーションマネジャーなどを歴任。デジタルハリウッドにて「広告宣伝」の講師も務める。広告クリエイティブや販促キャンペーンなど数多く手掛ける。現在はフリーのマーケティングコンサルタント。i-commonに所属し顧問としても活動中

学生時代からのお金に関するクセ

お金の使い方は、学生時代、就職後の20~30代、結婚などライフステージによって変わることもあると思いますが、今回はキャリアにつながるという軸でお話しします。

学生のころは、生きる=遊ぶためにお金を使っていた方が、私のほかにも多くいらっしゃるでしょう。アルバイトで得たお金を遊びにいかに効率的に使うか頭を悩ませていました。私の就職後のお金の使い方は、この「使い果たすための計画を立てるクセ」が抜け切れていませんでした。

お金の使い方で大切な観点:「自分のお金」と「会社のお金」

当然、入社間もないころは収入も少ないので、必然的にお金を使い果たしてしまっていましたが、入社3年目を過ぎたあたりから様子が変わってきます。

自宅に、ローンや保険、車などお金に関する割と価格が高い商材のDM(ダイレクトメール)が届くようになったのです。3年目にもなれば賞与などで多少の余裕が出てきており、使い切るどころかお金の使い方を計画することへの意識が薄れていきました。

一方、入社3年目の頃から、仕事で会社のお金を使う機会が出てきます。私は広告に関する業務に携わり、広告に予算を使うようになりました。予算を使う、運用するということはまったく経験がないことだったので、決定した予算をいかに分配し使うかということだけを考えていました。

複数のプロジェクトに参画する中で、先輩社員が頻繁に「予算がない、予算がない」と言っているのを何気なく聞きながら、内心、「運用が下手だな、自分は学生の時から上手にお金を使い切れているから優れている」と思っていました。

お金の使い方で大切な観点:意図のあるお金の使い方

内心そんなことを考えていた時に上司から、「お前のプロジェクト、追加の稟議出ないけど大丈夫か?」という言葉を投げかけられました。正直な話、「追加の稟議? 予算って決まっているんじゃないの?」と、その時は意味が分かりませんでした。

私がしていた仕事は、予算を上手に消化することに注力して、商品をPRして売り上げを伸ばすという仕事になっていない予算管理ということに気づきます。すでに20代後半に差し掛かっていました。プライベートでも飲み会に誘われれば行くし、保険も皆が入り始めたから加入し、株も同僚が始めたからやってみるなど、周囲に流されるお金の使い方をしていました。まったく意図を持っていなかったのです。

お金の使い方で大切な観点:どうお金を使うか

結果を出すために予算を使い出すと、同時に自分のお金も意図を持って使おうと思い始めます。この時点ではキャリアに役立てようというよりは、何のためにお金を使って、結果どうなるのかということを少しだけ意識するようになりました。

何となく後輩に奢っていた飲食代も、「今日の飲み会はストレスを抱えている後輩と楽しむことで、明日から気持ちよく仕事に臨んでもらうため」など、小さなことから意識を変えるようになりました。

自分のお金も、会社のお金も、なぜそのタイミングで使ったのか、なぜ必要なのかということが自然と説明できるようになりました。

お金の使い方で大切な観点:キーワードは「攻めてる?」

もうすぐ30歳になろうとしている頃の上司の口癖が、「攻めてる?」でした。広告予算の稟議も、キーワードは「攻めてる?」。

「攻め」というのは、単純にどんどん広告費をかけろというのではなく、結果を出せるのか、勝つための準備はできているのかという意味が集約され、「攻めてる?」ということでした。この口癖が私の口癖にもなり、次第に「これは攻めているのか?」という頭になっていきました。

その頭で私が取った、最も攻めのお金の使い道は、「都内に引っ越す!」でした。それまで、横浜ではない神奈川に住んでいたので通勤に時間がかかっていましたが、都内で職場から30分以内、最寄駅から徒歩5分の立地に住居を構えました。

さらに、小さい話かもしれませんがワイシャツをすべてクリーニングに出すようにしました。そのため、10枚ほどのワイシャツを購入する必要もありましたが、仕事で攻めるために、通勤時間とワイシャツにアイロンをかける時間をお金で買い、キャリアのための時間に変えました。

当然、会社ではたらく時間に置き換えるだけでなく、外部のセミナーに参加したり、情報交換のために飲み会に行く頻度を増やしたりもしました。30歳前後の私のお金の使い方は、「攻める」ためでした。

倹約や節約というキーワードのほうが、一般的にはお金との上手な付き合い方なのかもしれません。今回の「キャリアにつながるためのお金の使い方」が私に向いているテーマだったのは、「30代半ばで結婚するまで、私の生活の中心が完全に仕事だった」からでしょう。

攻めのお金の使い方が仕事にもよい影響を与えましたし、後悔もなくお金と上手に付き合うことができたと思っています。現在はというと、お小遣い制で節約大好きです。しかし、今のお金の使い方ができているのも、過去のお金の付き合い方が上手だったからかもしれません。

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