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情報発信の基本的な技術について

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『“未来を変える” プロジェクト』では、記事の制作段階でさまざまな方と議論し、フィードバックをいただきながら制作しています。今回は月間150万PVを超える「仕事・マネジメント」をテーマにした人気ブログ「Books&Apps」を運営する安達裕哉さんに、「情報発信の技術」について寄稿していただきました。

PROFILE

ティネクト株式会社 代表取締役 安達裕哉
安達裕哉
ティネクト株式会社 代表取締役
1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。現在はコンサルティング活動を行う傍らで、仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営し、月間PV数は150万を超える

ブログを書いていると、「情報発信、大事ですよね。私もやりたいです」というビジネスパーソンの方とお会いする。完全に同意である。

ただし、これは私がブログを書いているからそういう方とよくお会いするだけであって、一般的な話ではないだろう。一般的には、「情報発信」の重要性はあまり知られていない。

では、なぜ一般的な会社員であっても「情報発信」は大事なのだろうか。その理由は2つある。

  1. 自分のネットワークを広げられる

現在は知識が膨大な量となっており、しかも多岐に渡る。一人の人間が有する知識は全体の中のほんのわずかとなった時代だ。従って、「何を知っているか」よりも「誰を知っているか」がますます重要となる。

かつては終身雇用で、「会社の中で誰が知っているか」だけを押さえていればよかったが、現在は「自分のすべてのネットワークの中で誰が知っているか」が意味を持つ。

「スキルアップ」も良いが、情報発信によってネットワークを広げなければそのスキルも宝の持ち腐れだ。

  1. 自分の知識を形式知にできる

知識は自分の頭の中にあるだけでは役に立たない。

知識労働者の成果は「誰かが自分の有する知識を使ってくれること」によって得られるのだから、その知識は形式知、すなわち文字や図表、ソフトウェアとなっていなければ利用価値は下がる。従って、自らの有する知識を「発信できる形」、すなわち形式知にすることは非常に重要だ。

知人が現在、「10月末まで毎日ブログを書こう」というチャレンジをしているが、こう言った取り組みがビジネスパーソンの中で一般的になってくれば、思想や主観を交換でき、お互いの仕事に良い影響があるのではないかと考えている。

さて、理想は上のような話なのだが、それはあくまで決意の話だ。決意だけならなんとかなる。だが、問題は実際に行動することにある。「情報発信をしよう」と思い立ったは良いが、何を発信したら良いかわからない…。ほとんどの人が、ここで悩んでいる。

具体的には、「何も発信することがない」とか「筆が進まない」と言った症状は、どのようにすれば突破できるのだろうか。今回は、「情報発信の基本的な技術」について少し書いてみたい。

まず、多くの人が頼るのが、書籍やWeb上の記事だろう。「ブログ 書き方」「情報発信 やり方」などで検索する人が多いのではないだろうか。

そして「ブログの始め方」的な書籍やWeb上の記事を見ると、「まずはブログをやる目的を決めましょう」と判で押したように書いてある。それは正しい。だが、正しすぎてなかなか実行できない。

「アフィリエイトで儲けたい」「広告で収入を得たい」といった志向であれば、お金が目的とされて簡単だが、多くのビジネスパーソンは上に挙げた情報発信のうち「1」に書かれた、「人脈を作る」「ブログコミュニティに参加する」といった目的を掲げるだろう。すると、途端に筆が進まなくなる。

実際のところ、人脈やコミュニティに至るまでには、書き始めてから結構な時間と労力が必要だ。おそらく始めてから少なくとも1、2年はかかる。はっきり言えば、「ちょっと遠すぎる目標」であり、目標に到達するまでに挫折してしまう可能性が高い。

「情報発信」を習慣化するコツは、常に目の前のことをすぐに達成できるというレベルにとどめておくことであり、最初は「人が見ていようが、見ていまいが、やることに価値のあること」に時間を割くべきである。

そこでお勧めの当面の目標は、上に挙げた情報発信の価値のうち、「2」に当たるものだ。要するに、「自分の知っていることの体系化」である。

今まで積んできた経験、ビジネス上の出来事、さまざまな人との交流の中で得たこと…。それらは自分の中に眠っており、普段は取り出すことができなくなっている。非常にもったいないことだ。

そういった体験を掘り起こし、言語化しておけば、自分が困ったときに見ることができるし、経験を共有することで文章を見た人たちの役に立つこともあるだろう。だから、「情報発信」の初期は「自分の役に立つこと」に特化して書くことが最も合理的であると考える。

しばらくそれを続け、SNSなどで共有していると、ある程度読者がついてくる。そしてある日から、「自分の知らない人」がサイトにやってくるようになるだろう。そして初めて、「読者のこと」を意識していく。「読まれること」をある程度意識して書くようになるのである。

具体的には、「読まれる記事」は3種類しかない。

  • 「共感」を呼べる記事
  • 「笑い」を取れる記事
  • 「役に立つ」と覚えてもらえる記事

自分の経験や得た知識の中から、上記に当てはまるエピソードや考え方を言語化していくのだ。すると、読者は積極的にあなたの発信する情報を読みにくるだろう。

大事なのは、そういった初期のファンを大切にし、小まめに情報発信することだ。大量の情報は消化不良を起こす。毎日少しずつでも良いので、何かしらを発信する。そうすれば、「情報発信している人」の仲間入りもすぐである。頑張ってほしい。

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